ムーンレスナイトプレイレポート 第二夜

ダンディvsエレガント! 学園大決戦!

序:第二夜、開幕

 

2010年8月某日、都内某所。
ここに、テーブルを囲んで煮えた台詞を吐きまくるべく、3人の男が集結していた。

 

GM:魔王陛下こと、虚穂氏

 やはり今回もこの方がGMじゃないと始まらない。

 パッシブスキル《混沌の運迷》とオートアクション《戦闘バランス強化》でPC達を追い詰めていく。

 

PL1:Gorioshi

 いわずと知れたMr.PC@。格好いい演出のためならば神にも悪魔にもなれる漢。

 

PL2:九谷

いわずと知れたイロモノ妄言担当。一応本サイトの管理者

 

暮れなずむ町の、光と影の中……ではなく。

第一話の激闘を終えるころには日が暮れ、夕食を終え再び集まったプレイヤーたち。

『ムーンレスナイト』、第二夜が開幕しようとしていた。

 

今回予告


 N市公立高校にやってきた、転校生。
 彼は、品行方正で成績優秀、類い稀なる容姿の持ち主。
 あっという間にクラスの中心人物となる。

 生徒たちは、まるで王にかしずく臣下のように彼に仕え始める。
 やがて、学園は彼が支配する国へと変わる。

 持てるものが持たざる者を支配する。
 そんな掟が支配する国に。
 一体、彼は何者なのか?

 ムーンレスナイト第2話
 『Kingdom Come


 ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

 

GM:(予告を読んで)Kingdom Comeか……ラテン語であったような気がするな。「神の国は来たれり」って。

フィリップ:シュワキマセリ?

 

※シュワキマセリ:怪しげな呪文に聞こえるが、要は「主は来ませり」。

「Joy to the World」の和訳歌詞とかでよく聞く。

 

GM:いや、アレだ。黙示録の。

フィリップ:ふむ。ということはアレですね。今回は騎士級天使兵を相手にしろと。

悟:いやいやいやシステム違うから!?

フィリップ:ありがとう(ニヤリ)

GM:(えーと)エンゼルハイロゥにバロール……うん、作れなくも無いな

フィリップ:それはさすがにきつい(笑)

GM:しかし、このボス様どーしたもんかな。俺が演るとまた変態になるし。

フィリップ:いいんじゃないですかね。変態で(イイ笑顔)

悟:変態は褒め言葉です(イイ笑顔)

 

心からの笑顔で述べる変態プレイヤーズであった。

よろしい、お前ら表に出ろ。

 

フィリップ:むしろ、『ムーンレスナイト』って若菜が変態に翻弄されるのを楽しむキャンペーンですよね?(笑)

GM:なんとドSな

悟:変態という名の紳士ですよもう(笑)

フィリップ:ジュントルミィェン

GM:それでいくかもう(諦めの笑い)

 

というわけで、シナリオ集『ムーンレスナイト』の新たな意義が固まったところでハンドアウト配布へ。

今回のハンドアウトはこんな具合である。

 

PC@用ハンドアウト

 シナリオロイス:八重樫 若菜

 キミは、N市市立高校に通う高校生だ。

 生徒会書記長を務める八重樫若菜は、キミの親友だ。

 「困ったときは八重樫を頼れ」といわれるほど、生徒達からの信頼は厚い。

 しかし、そんな彼女が書記長を辞任するよう要求されることになった。

 いったい、何が起こったのだろう?

 

GM:あ、Sロイスは使ってもいいけどシナリオ中のキャラクターに取るようにー

フィリップ:押忍…(ハンドアウト欄を見て)…ん? あ。これ、PC@続投だ

悟:マジで?

GM:ああ、別に変えてもいいが。どっちが面白いと思うかはプレイヤー側に任せる。無論、続投でもかまわん。

悟:続投だとガチ百合になるよなあ……まあ、僕はそれでもかまわないけれど()

フィリップ:とりあえず、もう片方も見てから決めるか……

 

PCA用ハンドアウト

 シナリオロイス:瀬名方 玲人

 キミはUGNチルドレンとしてN市市立高校に潜入している。

 そんなキミが通うクラスに転校生がやってきた。

 それが、瀬名方 玲人。

 容姿端麗、品行方正、学業優秀な彼は、瞬く間にクラスの中心となった。

 そして、「やさしい学校を作る」と言い出した。

 

フィリップ:このセナカタってのは……

GM:ああ、件の転校生ですね。

悟:謎の転校生()

フィリップ:なるほど、ルルーシュですね。わかりました(あっさり)

GM:ふむ、このキャラ決まった。

 「(死ぬほど胡散臭い声で) やさしい世界を作るんですね」(一同爆笑)

 

あまりの胡散臭さに全員が悶絶しております。

しばらく放課後腹筋ティーブレイクしつつお待ちください。

 

フィリップ:どーするコレ!? どっちが面白いって言うかどっちも面白すぎるわ(一同爆笑)

GM:うぇるかむ とぅ やさしい世界()

 

片やメインヒロイン。片や変態(仮称)

喧々諤々の議論の末……

 

フィリップ:よし、魔王陛下にダイスで決めていただこう。

奇数なら続投、偶数なら変更で。

悟:うぃうぃ。

 

というわけでGMが責任もってダイスを振ったところ、出た目は「3」

よろしい、ガチ百合信徒の諸君。満願成就の夜は来た。

 

悟:了解、若菜に取ります(笑顔)

フィリップ:俺、セナカタかー……(どよんど)

 

天国と地獄。

このときの二人を形容するに、これ以上ふさわしい言葉はなかったであろう。

 

GM:コレに絡まれるのか、フィリップ……()

フィリップ:この変態にですか……(あっはっは)

 

GM、暫し考えていわく。

 

GM:やはり、類は友を以下略(一同爆笑)

フィリップ:前回も俺、変態に絡まれていたような……?(しくしく)

GM:うむ、変態が出るのは俺が悪いんだが、変態に絡まれるのはどっちかというとキャラクターが悪いと思うんだ()

 さて、感情は「有為/脅威」なんですが……有為のほう何かに変えます?

悟:共感とか()

GM:ああ、憧憬で()

フィリップ:ヤです!! ねぇっす!()

 

プレイヤーの強い意向で感情は『有為/不信感○』に。

一方、悟→若菜は『友情/不安』に。妥当なところである。

 

フィリップ:じゃあ、不信感にチェック入れときますね。

GM:どうみても不信です、本当にありがとうございました()

フィリップ:不信以外の何だというのですか!?(一同爆笑)

GM:不穏? まあ、あまりロクでもないものだとは思うが。

フィリップ:いずれにしろ、ロクでもないものということで()

GM:で、えーと……あ、Eロイス使用の指南が。《更なる絶望》三つ積んで敵増やせとか出てるけど。

フィリップ:ひー!?

悟:え!?

 

声を合わせて悲鳴を上げるプレイヤー陣。

《更なる絶望》はイニシアティブタイミングで宣言し、エネミーを一体[未行動]状態でシーン内に配置する

増援用Eロイスであり、対多数殲滅能力の乏しい彼らにとっては、阿鼻叫喚の宴フラグである。

N市公立高校がラッパンアスクとなる日は近い!?

 

GM:いや、まあ止めとくかコレは(汗)

フィリップ:(こくこくこくこく) 押し負ける押し負ける。

 

というわけでセッション本編へ。

さて、今回の変態ボスはー?

 

 

オープニング1  マキシマム討論

 

GM:では、OPはフィリップからどぞ。

フィリップ:うぃうぃ。登場前に成長報告をば。

 悩んだ結果、ちょっとリビルドが入りまして。

 《戦乙女の導き》のレベルが下がった代わりに《ポイズンフォッグ》《眠りの粉》を取得しました。

 さらに、一般アイテムは「コネ:手配師」とジュラルミンシールドを取得。

 

《ポイズンフォッグ》:ソラリス・シンドロームのエフェクト。他のソラリスのエフェクトを対象を範囲に書き換える。

《眠りの粉》:トループを無力化するソラリス・シンドロームのエフェクト。

 

PC2:姫宮 秋人(アキト)→八坂フィリップ ノイマン/ソラリス

ダブルクロス3rdリプレイ『暴食の館』で登板した支援特化型PC、姫宮秋人(27)が謎の新薬品により外見年齢を

下げられてしまった姿。

N市公立高校に潜入し、シニカルに暗躍する。

情報収集だけでなく《Dロイス:特権階級》や数々の支援エフェクトを駆使して戦闘の主導権をもぎ取る技巧派PC

「俺は、縛られるのが何より嫌いでね!」

 

GM:ジュラルミンシールドを持ち歩いてるとしたら……相当品はなんだろう。

フィリップ:……かばん?(真顔)

GM:超合金通学鞄か……

フィリップ:UGN謹製です(まじ)

 

UGNに何てものを作らせているのか君たちは

 

GM:表に「Z」って書いてあるのか……

フィリップ:筆記体の「Y」はいかがざましょ。ユリカのイニシャルで。妹お手製

悟:使いたくねー!? ←使用予定者

フィリップ:大丈夫だよ。表じゃなくて裏だから(笑顔)

GM:いっそラフレシアの「ら」とか……

フィリップ:いやいやいや!? ラフレシアはそんな美しくないことはしませんよ……あ。

 R−Labとラフレシアを掛けて「R」でどうでしょ。

悟:レネゲイドも掛けてるわけね。

フィリップ:ええ、妹いわく。「トリプルミーニングですわよ。お兄様」

悟:副作用とかそういう面で使いたくないなあ、ヤツの作品(トオイメ)

フィリップ:頑張れ、俺は使わない()

GM:副作用……使うたびに何かが起きるのか

フィリップ:ロイス「ラフレシアからの興味」を強制的に取得させられるとか。

GM:(ふむ)ありそうだな

フィリップ:怖ぇ……

GM:待った。これこそEロイスじゃねーか!?(一同爆笑)

フィリップ:確かに奴はすでにジャーム!?()

GM:中身としてはそーだし、ロイス取らせるEロイスもあるからなあ……

 そんな装備品、やだなあ……()

 

装備するとロイスを強制取得させる謎の盾。

騎士ガンダム物語のアトミックシールドか何かですか、それは。

 

GM:さて、ちょいとシーン登場前の回想シーンから入ります。

フィリップ:む、ということは侵蝕率を振らなくてよい?

GM:ええ、本来のPCBのシーンだと思いねえ。

フィリップ:なるほど。では任務拝聴。

GM:さて、君はUGNエージェントなわけですが。霧谷……もとい。ラフレシアから連絡がありまして。

フィリップ:マトモな上役希望―!?

 

諦めましょう。人権とか色々を

 

ラフレシア:「さてお兄様。FHエージェントの“キングダム・カム”という…………センスないわね、この名前」()

フィリップ:「“王国が来る”か……」

 

ふむ、と考えてフィリップいわく。

 

フィリップ「『病院が来い』みたいなものか?」(一同爆笑)

 

病院が来い:「病院に行け」の上位版。

 より手の施しようの無い場合に用いられる。

 更なる上級版として「ここに病院を建てよう」「ここに建てた病院が逃げ出した」などがある

 

ラフレシア:「必要なのは精神科医ですわね。黄色い救急車はまだかしら」(おほほ)

フィリップ:「お前に呼びてーわ!?」()

ラフレシア:「あら、何か失礼な言動が聞こえたような」

フィリップ:「いや、何も言っていない」(キリッ)

ラフレシア:「このセンスの無いエージェントがそこの高校に送り込まれたようですので、ちょっと始末しちゃって下さいませ」

フィリップ:「やれやれ。俺はゴノレゴか何かか?」

ラフレシア:「(んー) あそこまで渋くはないですわね」

フィリップ:「確かに、今の外見ではな」

ラフレシア:「え。今の……」

フィリップ:「何か余計な言葉が聞こえた気がするなあ!

 

この兄妹、どうしようもなく似たもの同士であった。

 

ラフレシア:「まあともかく、それはどうでもいいことなのですが。

 キングダム・カムは人心を操ることに長けています。精神操作系と思っていいでしょうね」

フィリップ:「(んー)まぁ、あの学校じゃ意味ねぇ気がするがなあ」

悟:それはもう死亡フラグでしょう。思いっきり()

 

何せ全校生徒がすでにダンディにより潜在的に支配されている学校である。

何の変哲もない公立高校がどうしてこうなった。ダンディだからさ。

 

ラフレシア:「まあ、お兄様はもう口八丁手八丁でいけますから。何とかなるでしょう(笑顔)」

フィリップ:「失礼なことを言われた気がするぞ」

GM:言ってますが気にしないで下さい。相手が相手なので()

フィリップ:エエ、言って聞く相手でもないので。むしろこれが兄妹コミュニケーション。

ラフレシア:「まあ、頑張ってください。ああ、それとですね……前回の(えーと)弓花ちゃん、ですか?

 現在サン…………もとい、サンプ……じゃなくて。

実 験 体として協力願ってますが」(一同爆笑)

フィリップ:「(ため息) お前、あんま使いつぶすんじゃねぇぞ」

ラフレシア:「大丈夫ですわ。記憶操作は

悟:記憶操作前提!?

 

使い潰しても記憶操作すれば問題ない。ハナからどうしようもなくマッドであった。

 

フィリップ:「弄るにしても痕が残らないようにしろよ」

ラフレシア:「そこは勿論、完璧ですから」(笑顔)

悟:あぁ、何か知らないところで不吉な言葉が次々とー!?()

ラフレシア:「この現象の原因として……“ダークムーン”というエージェントがいると思われますが。

どうも、レネゲイド適格者に対して何らかの働きかけを行っているようですわね」

GM:つまりは黒幕ですね。

フィリップ:「つまりはアレか……シュラウドか」

 

シュラウド:仮面ライダーWに出演した謎の全身包帯の女性。

 主人公達に変身装置を渡したりする素敵なスポンサーである。

 

GM:与えない与えない(汗)

ラフレシア:「まあ、そちらの方も頑張ってくださいな。今のところ尻尾はつかめていませんが」

フィリップ:「了解した。……あと、弓花……こっちの協力者の知己だからな。

 マジで、取り返しのつかないことはするなよ? 万一何かあったとき、矢面に立つのは俺だからな!?」()

GM:(無言で目をそらす)

悟:手遅れだとー!?

GM:いやぁ……だって。ラフレシアだよ

フィリップ:うん、まあ分かってはいるんですが。

 一応、「俺はこう言った」というのを記録に残しておくことで、何かあったときに「止めた」という形跡を残しておかないと。

 当然、この部分は録音中なり。

GM:最後の抵抗……(滂沱)

 

過去に何が起きたのか。

水掛け論防止のためにも、証拠は何よりも重要である。

何か起きても備えあれば憂いはあんまりなし。

皆様も注意しましょうね。

 

GM:さて、そんなことがありました翌日。転校生が来ました。また。

フィリップ:「最近多いな」 ←転校生一人目

 (ころころ)侵蝕率2上昇―

悟:さて。その転校生、どんな効果音が付くんですか()

GM:しゃらーん、かなあ

悟:え、かぶる!?

フィリップ:(んー) 鼻からキングダム?(一同爆笑)

悟:鼻からやさしさが吹き出ているわけですね?()

GM:洗剤のCMか何かのようだ……()

 いっそ「鼻から瀬名方」?

 そもそも鼻からどーやって出すんだ……出せるものなのか?(マイクテステス)

 

しばらくの試行錯誤の末…………ついに。

 

瀬名方「こんにちは。瀬名方と言います!」(鼻から出そうと試みつつ)

全員:胡散臭すぎるわー!?(一同爆笑)

悟:今、頭の中にグルメレースが流れたんだけど()

フィリップ:頭がパーン……()

 

しばらく一同が悶絶したあと、進めようということになりまして。

 

GM:見た目は……とりあえず美少年でイイデスカネ

フィリップ:「美少年は俺だけで十分だってのになぁ」(ぽそ)

GM:あ、白い目。

フィリップ:や、大丈夫ですよ!? 聞こえないようにぽそっと言っただけなので!

GM:あれかな。菊池風の。「月も恥らう美貌が〜」みたいな。

フィリップ:効果音「ズギャァァァァァン」って感じですか()

GM:それは飛呂彦式だ。あんまりエレガントではない()

 む、そうか。キーワードはエレガントか……………………そう。

 

『エ レ ガ ン ト !』(鼻からエレガント)

 

奥義「鼻からエレガント」をGMが修得した瞬間であった。

……音源を皆様にお届けできないのが、本当に残念である。

 

フィリップ:(爆笑しつつ)おかしい、何かがおかしい!

悟:ダンディvsエレガント……

フィリップ:何で俺、こんな変態戦争に巻き込まれているんだろう……!?

 

瀬名方:「皆さんこんにちは! 私は、瀬名方といいます。短い間ですが、よろしくお願いします」

GM:演出だけは好青年を目指してみる。

フィリップ:「胡散臭ぇ優男だなぁ」(ぽそ)

GM:きらきら輝いていますが。

悟:裏がなさ過ぎて怪しい、みたいな

フィリップ:そうそう。プレイヤー的にはどっからどー見ても裏があるけどな()

GM:君にだけは言われたくないと思うんだ()

フィリップ:あらひどい。あたくし表はございませんことよ(おほほ) 基本的に最初から裏ですから。

GM:表裏一体か……どっちが悪いやら。

若菜「転校生かー。仲良くできるといいね」

フィリップ:「俺は合わない気がするな」

若菜「(え、という顔)………………そう?」(一同爆笑)

フィリップ:「あぁ!? 今何つったオマエ!?」

 

キャラが崩れているのは驚愕のせいということで。

 

若菜「いやほら。内面的に通じそうなものが見えたような気がするなーって。まあ、気のせい気のせい」

フィリップ:「あんな変態じみた奴と通じ合いたくねーんだけどなあ……」

GM:ああ、瀬名方君がそちらをじーっと見てますよ。

先生「あー、このクラスは前にも転校生が入ったんだったよな……えーと、誰だっけか(名簿出し)」

フィリップ:全力で目をそらします!(一同爆笑)

先生「あぁ、八坂だ八坂」

フィリップ:目をそらし続けます。「八坂? 誰スかそれ」的な勢いで()

先生「同じ転校生として色々頼むな」

フィリップ:「いや、あのー。俺もちょっと転校してきたばっかなんでー。他の人に頼んでほしいな、っつーか」(一同爆笑)

悟:いきなりキャラがDAIGO風に変わった!?

フィリップ:意識して先生に対する態度をチェンジしております。

先生「立場も近いしな! 八重樫の席も近いし」

フィリップ:「(そっちに直で頼めよ、という目)」

若菜「(頑張ってねー、とフィリップに手を振る)」

フィリップ:若菜もやっぱりコレと関わりたくないんだー!?

GM:表情に「あんまり」と書いてありますが(一同爆笑)

フィリップ:「(貸し一つな)」(目線で)

若菜「(えー)」(目線で)

悟:何でここはいきなりラブってコメってるんですか()

GM:むしろすごい勢いで押し付け合いしてる気がする……()

フィリップ:壮絶な押し付け合いが一瞬のアイコンタクトで行われましたよ()

GM:で、これ……解説が入るんだよな。《蝕む声》的なのが。

フィリップ:うわぁお

GM:うむ。たとえば喧嘩してるところに行って

 

瀬名方「君たち、争いは止めて下さい」(鼻からエレガント)

 

GM:とやると、《蝕む声》発動。

モブ山「どうもすいませんでした!」

モブ川「仲良くしような!」

GM:と、そこでハグ始めたりします。

悟:というか、さっきの依頼受けてる状態でコレ見たらFH確定ですよねー。

GM:ええ、間違いなく。

悟:もう《ワーディング》張っちゃって殺していいんじゃね()

フィリップ:うん。ただボクは模範的なPCなのでそういうことはしない()

 ……ボスに一人で挑むって割と死亡フラグだし。

 では、若菜に目線送って。

 「(ゴメン、俺マジあーいうの無理なんだけど。生理的に)」

若菜「(わたしもちょっと、無理)」

GM:こう、本能的に。

フィリップ:若菜って基本的に分け隔てなく接するキャラのはずでしたよねー!?

GM:それでも「どうしようもないもの」もあるらしいよw?

悟:たぶん、彼女の中のダンディ力が、若菜を脅威から守っているのでしょう。

 

転校当初からえらい扱いである。

どうしてこうなった。

 

GM:で、まあエフェクト使ってるときに見たわけですが。

 その日からだんだん取り巻きが増えていくわけです。

悟:そこでね。瀬名方君はね。学校に着いた瞬間に学校に漂う「ある雰囲気」に気づくわけですよ。今までの学校とは違う。

瀬名方「これは……この気配は」

悟:そう、名状しがたいような

フィリップ:名状しがたくも冒涜的な……

GM:ああ、むしろですね。

 

瀬名方「ようやくめぐり合えた気がするよ。僕と争うに、相応しい人と!」

 

悟:何でこっちにフラグ振るわけー!?(一同爆笑)

フィリップ:頑張れ、変態の相手は任せるぞ……!

GM:まあ、変な人同士ってのもあるが。

フィリップ:で、取り巻きが増えていくと。

GM:うむ。しかも悪いことに。

瀬名方「この学校は間違っていると思うんですよ。人に優しくないと思うんです」(力説)

フィリップ:「だそうだがどう思う、書記長」(右から左)

若菜「(むっ) 書記長言わないでほしいなー。ほら、秘密組織だから(こそっと)」(一同爆笑)

フィリップ:む、では仕切りなおし。

 「だ、そーだがどう思う、八重樫」(右から左)

若菜「そうねえ……歪ではあるとおもうけれど、別に悪くはないと思うんだけど」

フィリップ:頑張ッテ応戦シテネー(笑顔)

 

というわけで、瀬名方vs若菜 Round1 Fight!!

 

若菜「ほら、少数って多数を支配するものだし」(一同爆笑)

 

……ジャブからヒロインとして色々危ないせりふが入りました。

 

フィリップ:(あまりのことに悶絶)

悟:何でしょうねこの1980年代路線()

GM:こう、鉄のカーテンが学校に……()

フィリップ:「(じゃあ、頑張って論戦してねー)」(目線で)

若菜「(えー、それは生徒会長の仕事じゃないー)」(目線で)

フィリップ:「(あいつは語るんじゃなくて……示すんだろ)」(目線で)

GM:うむ、取り巻きの方からざっと歩いてきて

瀬名方「八坂さん、あなたはどう思いますか?」

フィリップ:「んー?」

 ではそこでですね。瀬名方を対象に《竹馬の友》《快楽の香気》で対抗を試みましょう。

GM:変態が三人目になった!?()

 

精神操作をばら撒くNPCに、有無を言わさず人心操作返し。

このPC、なかなかに鬼畜である。

 

フィリップ:「やだなあ瀬名方。俺にそんなこと聞かなくても分かってるだろ?」(笑顔)

瀬名方「おや、あなたは関心があると思っていたのですが」(影響受けた様子なし)

GM:精神高いからなあ……侵蝕率補正かかってるし。エフェクト数多いし

悟:侵蝕率補正かかってるっつーことはハナからあれですか。

フィリップ:まあ、あれですよね。分かっていたことですが(一同爆笑)

GM:むしろこれがボスじゃなかったら何がボスだというのか……()

フィリップ:「(効いてない……やはりか)」

GM:うむ、ではそこで《絶対の空間》使用

フィリップ:ワーディングも張らずに使うなー!?

GM:周りも慣れてますので()

 

そして展開される瀬名方vsフィリップの論戦(と言う名のエフェクトの激突)。

徹頭徹尾「学校はやさしくあるべき」という主張を押し通そうとする瀬名方に対し、フィリップは言を左右にして

その主張を受け流していく。

そして……

 

瀬名方「貴方には是非、協力願いたいのですが(にこ)」

フィリップ:「きょーりょく、ねぇ……俺、貴重な青春をそんな徒労に使い潰したくねぇんだが」

GM:青春……か()

フィリップ:まあ、こいつが言うと明らかに空々しい言葉ですけどね()

GM:ちなみに取り巻きさんは「すげーよー!」とか言ってるんですが。

 フィリップに対してはバッシングが飛びますが

取り巻きA「さっすが瀬名方さん! マジ半端ねぇぜ!」      ←フィリップPLがジャックイ ン

取り巻きB「オイ、何でてめぇ瀬名方サンに助力しねぇんだよ!」

取り巻きC「お前人の話聞いてんのかよ!」

フィリップ:「……あんま聞いてねぇけどー」(ぽりぽり)

瀬名方「まあまあ(周囲を制止しつつ)。僕は彼と話しているんです」

GM:まあ、そのときはソレで済むんですが。   まだ。

フィリップ:まだ。

 

どう考えても大惨事への一本道であった。

 

フィリップ:この態度続けると、いずれ戦闘になりますよねー

GM:いや、戦闘よりよろしくないことが起きると思う。虐殺的な。

 何せ君、【肉体】【感覚】ともに1じゃないかね()

フィリップ:ワァオ(汗)

 

つくづく、直接戦闘に向かない男であった。

 

瀬名方「貴方には、支配者に相応しい力があると思いますけれどね」

フィリップ:「(自分以外が支配者になる気ねぇだろ) いやぁ、俺はそんなことねぇと思うけどなぁ。何せ、性に合わねぇ」

瀬名方「これから出来る特別クラスの計画……貴方には多分、入る資格があります。お待ちしていますよ」

フィリップ:「……特別クラス?」

瀬名方「ええ(にっこり)」

フィリップ:「(こいつ……何を考えている?)」

悟:ホント、80年代SFのノリですね今回()

GM:この辺の大好きですが。悪役としては

フィリップ:「(ちょっと興味を惹かれた風に) そいつは一体……どんなものだ? 他の高校の特進クラスみたいなものか?」

瀬名方「多分近いとは思いますが……それはまた、後ほど」

フィリップ:「(なるほど、近い……か)」

GM:で。「楽しみにしていてください」と言って去るんですが……うん。大丈夫なのかなコレ。

フィリップ:では、横で「うー」と黙っていた若菜に

 「……楽しみに、出来るか?」(ぽそ)

若菜「私、微妙に不安……」

フィリップ:「微妙で済むだけ、まだポジティブじゃないかな」(肩すくめ)

若菜「んー……だってほら。ウチ、天花寺君が居るしね」(一同爆笑)

フィリップ:責任重大―!?()

GM:微妙に汚染済みなんですよねえ……() 汚染されているから抵抗できる、というか。妙な抵抗力が……

フィリップ:ダンディvsエレガント……ッ!

GM:黄金の薔薇vs真紅の薔薇ですね?

 

「頭痛ぇなオイ……」

「今更って感じもするけどねー……」

 

GM:という辺りで一旦シーンが切れますが。ロイス結んどきます?

フィリップ:うん。ネガティブ「変態」で表に(笑顔) というかポジティブも「変態」で!

GM:やはり、鼻から瀬名方だったか……ッ!

 外見からして変態っぽい素養はある気がするが……『ジェネシス』のカイン君にちょっと似てるんですけどね。

フィリップ:失敗作?

GM:かもしれず。Dロイス持ってないしね……むしろ、これで起源種とかだったら全レネゲイドが嘆きに沈む。

フィリップ:全ての起源種に謝るべきですよなあ……

悟:みんな違ってみんないいってことで()

フィリップ:よくねぇ!?()

GM:個性を逸脱している……()

 

個性的も度が過ぎれば変態であった。

まあ、この学校……その意味では変態しか居ませんが。

この学校を作ったのは誰だ。

 

 

オープニング2  Elegant Assault

 

悟:さて、こちらは範囲攻撃対応ということで《インビジブルハンド》取得。

 経験点が8あまったので、白兵技能を4から7に成長させました。地味に固定値UP。

 フィリップのR鞄をシナリオ開始したら速攻でもらうということで。

 

《インビジブルハンド》:『RC』技能で範囲攻撃を行うバロールのエフェクト。

 近接距離に使えない点が特徴。

 

フィリップ:強ぇ……

GM:ほいほい。固定値が怖いなあ……《アタックモード》とか取ると、将来的に恐ろしいことになりそうだ。

 

PC1:天花寺 悟(てんげいじ さとる)

 ブラックドッグ/バロール

喪われた格闘技、ヴリル発剄を操る高校生オーヴァード。白兵戦闘特化型。

N市公立高校生徒会長にして、無自覚ダンディ系男装女子高生。漏れでた《ワーディング》は、全ての者を魅了する。

実はナチスの遺産、かつて快男児の前に斃れたクレオパトラ=ダンディの戦闘データをインストールされて誕生した

完全機械化兵。(《フルボーグ》と《完全義体》で再現)

しかし、快男児によって計画は失敗。

起動することなく天花寺家に預けられた彼女は数十年後目覚め、大悟の妹、千早によって「悟」の名を与えられた。

心に朧気に残るクレオパトラ・ダンディの雄姿を「面影の君」と呼んで密かに慕っている。

ダブルクロスリプレイ・トワイライト3巻のカラー口絵との関係は不明である。 

「誰も、支配なんか望んでいない!」

 

GM:では、PC@のオープニング。ここもやはり回想シーンが入りまして……

 

転入してきた瀬名方は、その圧倒的カリスマ、エレガントさで支持者を増やしていき――

 

フィリップ:せーなーかた! せーなーかた!(しゅぷれひこーる)

悟:んー……ただ。こっちは基本的に自分がダンディだって自覚がありませんからねぇ……

 

あれだけ撒き散らしておいて、自覚は無かったらしい(大迷惑)。

まあ、確かにあったらあったで問題だが。そんな自覚。

 

GM:何が大変かというと……ダンディが通るとダンディさで周囲の人が洗脳されるのです。

 そこに瀬名方が来ると洗脳しなおされてエレガントに変わってしまうので、すれ違うと周囲の人々の精神衛生とか

精神的消耗が著しく大変なことに()

 渦が出来てるようなイメージ。

フィリップ:高気圧と高気圧の間に台風が出来るような感じですな……薔薇竜巻でも起きてんじゃないですかねこの学校()

GM:教師が「うわぁ」とか言って吹っ飛んで……

 

たまらぬ学園洗脳合戦であった。

片方が無自覚なのが尚更タチが悪い。

 

悟:こっちとしては「へー、瀬名方君凄いなー。友達になりたいなー」としか思わないんですよね……

どーやってPCのモチベーションを燃やしたものか。

フィリップ:んー、勝手に敵対意識燃やして突っ込んでくるだろうから、それ

悟:相手の議論に乗っちゃったら負けだからねえ……相手の話なんかハナから聞かないで自分の言いたいことをぶつけて、

それで勝手に傷ついてくれるのが理想のパターンなんだけど……

 

というプレイヤーの懊悩を知ってか知らずか。

更に勢力を増す瀬名方ご一行(仮称)は教員室に乗り込み、『学校改革要綱』なるものを学校側に突きつけた。

勿論教員は反対したが……

 

GM:《蝕む声》()

フィリップ:あーあ……()

 

鶴の一声ならぬ蝕む一声であった。

 

悟:ちなみに、どういう要綱なんですか?

GM:「学校を変えたい」という要綱で、内容については……うん、酷いなコレ。

 

・特別クラスの創設

・特別クラスを頂点として生徒の階級を決め、自由を制限したり特権を与えたりする。

 

GM:要は、学校の階級社会化ですが…………今の体制とどう違うんでしょうか(一同爆笑)

悟:そこらへんをこっちがどう示すか、ですね。

 それでは登場判定ふっときまーす(ころころ) えーと、8点上昇して49点。

GM:現体制って君臨すれど統治せずですからな。上には居るが押さえ込んではいないし。

フィリップ:潜在的なピラミッド構造を顕在化させる感じですよなあ……まあ、上の人は挿げ代わりますが。

GM:うむ。瀬名方sが現生徒会に取って代わる形、となるね。

佐和山先生は「コレは大変なことになりましたねー」とか言ってるが

フィリップ:え、薔薇の竜巻で吹っ飛ぶのでは()

 

という辺りで視点を生徒会室に移しまして。

 

悟:表向きは、出来る人にチャンスを与える的なスローガンですよね。

 で、それを聞いて僕は若菜に何の悪意もなくふつーに言うわけです。

 「(改革要綱ぱらぱら)瀬名方君って生徒のことを考えてるんだ……すごいなあ」

若菜「(ちょっとあきれた顔で) うーん。でもそれってさー……」

悟:「でもさ、出来る人には」

 あ、ストップ。これは向こうに共感してしまう!?()

GM:「(ガラッ) よく言ってくれました!」になってしまう()

フィリップ:「貴方も特別クラスに入りませんか! お友達になりましょう!」とか言われるぜ()

 

と言うわけで、Take2。

 

悟:「瀬名方君凄いね。本当に生徒のことを一生懸命に考えてるんだ……すごいなあ。一緒に仕事やりたいなあ」

若菜「(ちょっと呆れた顔で)うーん。多分そう遠くなく生徒会にも来ると思うんだけど……本当にそれでいいのかな」

悟:「うん。でも瀬名方君には興味があるな。是非話してみたいなあ」

 

呼ばれて飛び出て以下省略、ということで瀬名方降臨

 

瀬名方「(ガラッ)生徒会室は此処でよろしいですか」

悟:「あ、瀬名方君ですね。こんにちは。僕今生徒会長やってる天花寺 悟っていいます。

今、ずっと瀬名方君の話してたんですよ」(にこにこ)

瀬名方「へぇ、僕のことですか。僕も貴方と話したいと思っていたんですよ」(にこにこ)

悟:「そうですか。じゃあ其処に座ってください。今お茶を出しますね」

 自らお茶を汲むダンディ

GM:ローズヒップ辺りか……そうすると、ダンディフォースが出るわけですが。座ってる瀬名方からもエレガントな風が。

悟:お茶を入れる姿すらダンディなのです。作業の端々に《帝王の時間》とか使っちゃったりして

GM:書記長をはじめとする生徒会役員は、抵抗力はあります……エフェクト使われたら無理ですが

フィリップ:瀬名方は座るだけでエレガント。会長はお茶入れるだけでダンディ。

GM:なんというせめぎ合い……この空間に入った者は、どちらかに染まるしかないというのか……ッ!(笑)

悟:妙なプレッシャーが周囲にばら撒かれて(笑) 瀬名方君の取り巻きは、あまりのダンディさに失神しているという方向で。

書記も無力化されて……若菜がギリギリ大丈夫ってところですね。

GM:若菜強ッ!?

フィリップ:変態の狭間で頑張ってるなあ……(ほろり)

 

片や無自覚ダンディ。

片や仮面エレガント。

二人の王気の拮抗は、生徒会室内に不可視の嵐を巻き起こし、当事者以外の全てを(精神的に)無力化する!

 

そんな惨状をよそに。

両者のにこやかな会話は……瀬名方の言葉により、冷徹な交渉に変貌する。

 

瀬名方「ですが。私には緊急の提案があります」(不意に雰囲気変わって)

悟:「えっ……どういう提案ですか?」(まだ事態が飲み込めていない)

瀬名方「はい。今のこの学校の体制は少々不合理だと思います」

悟:「不合理……ですか」(きょとん)

瀬名方「生徒会は、生徒が学校を統治する組織ですね?」

悟:「今の生徒会じゃ、足りない……と?」

瀬名方「はい」

悟:「そうですね。僕も今の生徒会じゃちょっと足りない部分があったんじゃないかって思ってるんですよ。だから――

是非、瀬名方君に生徒会に入ってもらって、協力してこの学校をもっともっとよくしていきたいな、って思ってるんです」

瀬名方「それでは駄目なんですよ(にっこり)」

 

悟の提案を一蹴し、瀬名方は語り始める。

 

GM:そうすると、瀬名方の後ろからざむ、ざむ、ざむと洗脳された人々が

瀬名方「私は生徒会を解体し、自ら生徒会長になろうと思います

 

――そう。瀬名方玲人は、対話のために生徒会に来たわけではなく……

現ダンディ体制への、宣戦布告のために、敵地に乗り込んだのである!

その在り方、狂おしいほどにエレガント!!

 

悟:「………………はい?」

GM:つまり、現生徒会を一旦解体した後で、権限を全部取り上げた後で、特別クラスの人間で新たな生徒会を作る、

ということのようです。

悟:黒薔薇生徒会……ッ!(笑)

フィリップ:むしろロサ=カニーナ?

GM:血薔薇革命となッ!(がたっ)

 

落ち着け。

 

悟:「えっ。  えっ。  ……えっ……」

 頭の中に?マークが浮かびまくって。ダンディな?マークが(一同爆笑)

 それを見て取り巻きが「くらっ」と

GM:うむ、しかし瀬名方がエレガントにそれを祓いまして。

瀬名方「残念ですが天花寺さん。貴方には一度生徒会長の任を降りてもらいます」

悟:「え、そんな……」

GM:本来はコレ、生徒会長の若菜が酷い目に遭うんですが……PCが生徒会長だからねえ。

悟:的がこっちに来てますよね(笑)

フィリップ:若菜も目を丸くして「え…………えっ?」って顔になってると。

GM:うむ。むしろ「この空気ナニ」のレベル

悟:しかも瀬名方は書類も用意して

 (瀬名方乗っ取り)「先生方にも話を通してきました。後は貴方が判を押せばいいんです。すでに準備は出来ていますので」

 ッて話ですよね

GM:うむ、文字通り

悟:モロに80年代SF……ここで結論出さなくていいんですかね

GM:シナリオだと若菜が軟禁されますが……

瀬名方「(ふむ)今のところ、生徒会で一番権力を持っているのは、貴方と……その下に居る書記長の若菜さんですね」

悟:「で、でもいきなりそんな急に言われても。僕にだって色々とこう、心の準備ってものが」(ぶつぶつ)

瀬名方「大丈夫です。後は全部私が上手くやりますから」(笑顔)

悟:うーん。じゃあ、悟が「どうしようどうしようどうしたら」となっているところで若菜が来て

若菜「(見かねて瀬名方を制止)……幾らなんでもあまりにも急すぎない? 会長にだって考える時間が必要よ」

瀬名方「事態は急を要するんです。我々は二年生。もう大して時間はありません。これは急務なのですよ。それに……結論を

出すといってもYesNoだけでしょう。ご心配なく。あなたはおそらく特別クラスに配属されるでしょうから」(涼しい顔)

悟:「あー……すいません。ちょっと頭が混乱しているんで、考える時間をもらってもいいですか?」

瀬名方「分かりました。夕方まで待ちましょう」(どきっぱり)

悟:夕方……短いなオイ!?(笑)

GM:待つつもりゼロだからねえ……

瀬名方「では、よい返答をお待ちしていますよ。返答されなくても、強行する手段はありますので」

 

勝ち誇った笑みを浮かべ、瀬名方は席を立つ。

与えられた猶予時間は……夕方までの、僅か数時間。

その先制攻撃――あまりにも、エレガント!

 

悟:こっちはオーヴァード絡んでるって知らないし……うーむ。

GM:自分自身が無自覚ですから、気づくのも難しいですしな。

悟:うーん。フィリップからメールが来てたことにしますか。

フィリップ:異議なし。ヤツはあまりにもエレガントすぎる、と。

あと、次のシーンで情報共有しましょうか。

GM:うぃ。一旦シーンを切りまして。キングダム・カムの描写ははしょっとくか、うん。

悟:しかし、このOPだとシナリオロイスが瀬名方ですよねー。

GM:後ほど、若菜救援用にシーンをひとつ作りますか。

悟:そうしてもらえると助かります。

 

かくして、激動のオープニングが終了し……

 

 

ミドルフェイズ シーン1  ファルスハーツの影

 

というわけで、ひとまず情報共有シーンを作ることに。

 

フィリップ:さて、では登場―。何か、「遅かったか……!」するキャラになりつつあるなあ(登場判定ころころ→6上昇)

悟:(ころころ→3)52てーん。

GM:うむ、若菜は「どうしようかー」とへたり込んでいます。

フィリップ:では、かちゃっと扉開けて登場。

 「あー。その様子だと、もうヤツが来た後、か」

若菜「丁度今、居なくなったところー(げっそり)」

悟:「……いきなりどうしたの?」

フィリップ:「あー……」

 で、一瞬若菜の方を見て「困ったな」という顔に。何せコトはファルスハーツ。

 

と言うわけで情報共有することに。

《ワーディング》では瀬名方に勘付かれるということで、敢えて《ポケットディメンジョン》を用いて内緒話をするあたり、

このプレイヤーたち、熟練である。

 

悟:隠し部屋―。

GM:見えない見えない、と。フィリップは《声なき声》持ってるし、隠密度高いなあ

フィリップ:「でだ。瀬名方っつー野郎……見りゃ分かると思うが。ありゃ人外、オーヴァードだな」

悟:「え、どこも変わったところのない普通の人に見えたけど」(きょとん)

GM:圧倒的カリスマ……(笑)

フィリップ:そうか、こいつもアレか。同類だったか、と頭を抱えます(笑)

 で、UGNから来た通知を見せまして情報共有。

 「さて、推理の時間だ……

 1 キングダム=カムというFHエージェントがこの高校に潜入した。

 2 瀬名方の野郎は間違いなくオーヴァードだ。俺のイージーエフェクトが全く通用しなかったからな。

 3 加えて、キングダム=カムの特性は人心掌握……

   一方、瀬名方も転入から僅か数日で……ウチの学校の生徒の大半を掌握している

 

 以上からすると、かなりの高確率で両者は同一人物だ」

 紙に書いて解説しつつキングダム・カムと瀬名方を≒で結んでおきます

悟:「そうだね……いわれてみれば不審な点が思い当たる点も、なくはないね」(一同爆笑)

フィリップ:「あれで不審に思わないお前の方が俺ァ心配だよ」(笑)

GM:普通に見れば存在自体が不審なんだが、なあ……(笑)

悟:「どこも生徒会長になるのってあーいう人ばっかりじゃないの?」(笑)

GM:お前本人は何なのって気もするが……

悟:まあ、違いは周りに持ち上げられるか周りに持ち上げさせるか、って感じな気がしてきましたが

GM:神輿か踏み台かってとこですな。

フィリップ:「まぁ、あんま共感できる相手でもねぇしな。どうする?」

悟:うん、こっちの状況も説明しておきましょう。かくしか

 

SE:圧縮情報言語!

 

フィリップ:「……頭痛くなってきたぞオイ。ここはどこの80年代だ?」

GM:あ、ちなみに全校生徒の9割がすでに瀬名方サイド

悟:マジで!?

フィリップ:早いなあ()

GM:生徒会室に居るダンディと違って、瀬名方は動き回れますからな。影響力が広がるわけです。

事実上、現行生徒会が最後の城状態。

フィリップ:若菜と書記軍団が最後のお供……w

 

頼りにしていいのか、しないほうが(シリアス度的に)いいのか、それ。

 

悟:「とりあえずは……情報が必要だね」

フィリップ:「全くだ……(ため息)」

GM:というわけで話は終わったんですが……一方。若菜は徹底抗戦の構えです。

若菜「だって、あの人が生徒会長になったら、この学校は変わっちゃうじゃない。弓花が帰ってこれなくなっちゃう」

悟:「でも……もしも本当に僕がいけなくて、彼がそれを変えてくれるっていうんだったら、それはそれでありなんじゃないか

とも思うんだ」

 こいつ。生徒会長に対する執着が無いですから……

フィリップ:自分の正しさに自信は持てない、か

若菜「……でも。私はね。    悟に、生徒会長になっていてほしいな」

フィリップ:おっとフラグが

悟:コレはナンデスカ、私の意識改革をするシナリオだということですか()

GM:なんという煽動者育成シナリオ……()

フィリップ:(ぽむ) 人間革命!(一同爆笑)

悟:敢えて言わないようにしていたのに!(爆笑) 最後はボスの頭がパーン……

GM:まさかブレインジャック……(爆笑)

 

色々と危ないので一旦このネタは区切りまして。

 

悟:「タイムリミットは今日の夕方……それまでに、出来るだけ情報を集めないと」

フィリップ:「そういうことになるな。まぁ、やれることはやってやるぜ」

GM:問題は……情報収集担当のあなたにはカリスマ的なパワーがないもので()

フィリップ:ですよねー。ただ、《竹馬の友》《快楽の香気》では……

GM:《蝕む声》が優越しますな。ちょっと情報収集は困難かと。

フィリップ:ふむ。そこからの《プロファイリング》は

GM:不可能ではないが……

悟:むしろ、全校生徒の前で互いに演説合戦とか

GM:ああ、そういうイベントはシナリオ上あります……但し、「互いに」ではありませんが。

 

かくして。とりあえずUGNに通信してマスコット姿の菱之井からキングダム・カムの情報を聞くことに。

 

菱之井「うん、数年前のアレね。酷い事件だった……」

フィリップ:「トミタケしてねぇでさっさと情報出せ」

 

・数年前、地方都市の支部が乗っ取られた

・周囲の住民も洗脳された

・追い込んだら周囲の住民ごと焼かれて逃げられた。街ごと全焼

 

フィリップ:うわぁ、焦土作戦……

悟:何も証拠は残ってない、と

GM:街ごと焼けちゃったからね

フィリップ:「まさに80年代だなあ……」

菱之井「ワーディング解けても洗脳が残ってるからね。後催眠みたいな。

 そのせいで、自分に火放って死んじゃったり。タチ悪いよね」

GM:段々洗脳能力が強くなってるようで。早く見つけないと大変ですね?

 人脈構築されちゃって人海戦術されると厄介で厄介で。

フィリップ:中国っぽいヤツだなあ……

GM:赤い色が好きなんです

フィリップ:大丈夫か書記長()

 

結果。《プロファイリング》を使うも……同一人物と言い切ることは出来ず。

 

GM:《蝕む声》使えば誰にでもやれますしな。あと、ソラリスとかノイマン(フィリップに視線)

悟:まあ、似たようなことやってるしねそっちも(フィリップに視線)

フィリップ:やったからねえ……()

 

因果は巡る。

 

悟:キングダム・カムについてはこれ以上情報が出ないか……じゃあ、次はこっちが瀬名方について調べてみましょう。

《コネ:うわさ好きの友人》は使えます?

GM:使えます。目標値6で

悟:(ころころ)達成値9

 

・N市公立高校に転校してきた高校生

・不可思議なカリスマ(仮)を持ち、彼と接した者はその言動に心酔してしまう

・現在、周囲の支持者とともに既に公立高校内に新執行部を組織している

・改革内容は非常に強引……というか無茶。だが、何故か教師達も支持しており反対者は殆ど居ない

 

GM:つまり、ダブルスタンダード状態ですね。この高校

フィリップ:なるほど、南北朝状態。

GM:こっちの戦力は歯抜けなので南朝側ですな。神器持って逃亡してください()

 ちなみに、この間転校から僅か三日。

フィリップ:早いなあ……

悟:と言っても、PCは彼の思想に納得しつつあるんですよね……その辺は若菜とのフラグを立てつつ。

 で、今の情報がわかっても怪しいところは無い……と。

GM:うむ。実は情報:噂話と情報:UGN・情報:レネゲイドで得られる情報が違ったりするのです

フィリップ:(ふむ)では。まだダイス振ってないこちらが、瀬名方について情報:UGNをば。

GM:どぞ。難易度は8です

 

結果、《生き字引》で引き出された情報はこちら。

・おそらくオーヴァードである。

・ソラリス以上にオルクスの側面が強い。

 

フィリップ:(はた)そういえば《絶対の空間》を目の前で……!

GM:伏線です() ソラリス的な効果は副次的なものかと思われます。

フィリップ:「なるほど、人心操作ではなく、即席の拠点化がメイン、か……」

GM:つまりアトリエ作成ですね、分かります()

フィリップ:工房ですな。四次キャスターェ……

GM:タチ悪いって点で共通してますな()

 

・中の人は一般人だが常時絶対服従状態。

 

GM:何かすれば袋叩きかと。表向き瀬名方が止めますが。

悟:『会長に逆らう者には死を!』と……本当に80年代SFですね()

GM:角材持ちたいなあ……()

フィリップ:では、分かった情報を共有しまして。

「要は、レネゲイドの力でチート的に人心集めてるクソ野郎ってことだな」

悟:お前が言うか!?()

フィリップ:俺は人心は集めておりませんので() 狙った人だけ(キリッ)

 

笑顔でサムズアップするフィリップのプレイヤー。

そんなにいいんちょが好きか。

 

GM:規模の違いであって操作はしてるんだがなあ……(苦笑)

フィリップ:支持を集めて地位を高めるみたいな世俗的なことには興味がございませんことよ(おほほ)

GM:保身はしてるけどな()

フィリップ:必要最低限の範囲のみです()

 

というわけで情報収集が一巡しまして。

 

GM:(こほん) さて、この生徒会室には、いわゆる玉璽があるわけですが。

 それがですね、夕方になると押し込まれて獲られます。なくても、実権は既に移転してしまっていますが……

悟:あとはもう形式上の問題というわけですね。無くてもべつにOK的な。何でこんな学校を狙ったやら……

フィリップ:学校という閉鎖社会だからでしょうな……異変が一番気づかれにくい。

GM:怪人のバスジャックと同じですな。定番路線。

 

とはいえ、やれることはそう大してない。

現状、事実上対抗は……不可能。

 

GM:さて、では……決めますか?

悟:その辺は……若菜と話し合って、自分の思いを吐露したいな、と。

フィリップ:ふむ、それなら空気を読んで居ないことにしようか。

GM:ふむ、侵蝕率キツそうだが……シーンを変えるか。

 

 

ミドルフェイズ シーン2  赤き書記団

 

フィリップ:ふむ。俺もちょっと天井裏で聞いてようかな(うふふ)

悟:出ないって言ったじゃないかー!?()

フィリップ:のんのん。「居ない」のです。目の前に。

 

着実に出歯亀と屁理屈技能を伸ばしていくフィリップであった。

 

悟:(ころころ)10点上昇―

フィリップ:では、こちらはしゅるりと天井裏に

GM:曲者じゃー。イェニチェリを……あ、そうそう。

ちなみに生徒会の書記団……実戦部隊、風紀委員を担っているのは、通称“イェニチェリ”と呼ばれていまして。

全員赤い服着てます(一同爆笑)

 

プレイヤーが悶絶してゲームが中断しております。暫くお待ちください。

 

フィリップ:自重……(ぷるぷる)

悟:き、気を取り直して……では、若菜に話しかけましょう。

 「若菜さー。あの……凄く、抽象的な話になっちゃうんだけど」

若菜「うん、聞かせて?」

悟:「瀬名方君、さ。……何ていうのかな。瀬名方君のやり方……うーん。

 皆が、瀬名方君の言うことが正しいって言うなら……瀬名方君の言うことにも一理あるんじゃないかって思うんだ」

若菜「……うーん。実際、人数は向こうの方に集まっているんだけどね」

悟:「でもさ。それが、その……皆が瀬名方君が正しいって思ってるんじゃ無くて。

 瀬名方君が、皆にそう思わせているだけなんだとしたら。どうなのかな……」

若菜「いわゆる衆愚政治ね。つまるところ……民衆が利用される、っていうのかな」

悟:「皆がアホだから俺が導く、みたいな?」

若菜「うん。下手をすると、そのまま独裁……みたいな」

悟:うん、其処を押すしかないんですよね。

若菜「それにね。たとえば、喧嘩が強いとしてね……強いからって下の人をぶん殴って、それで言うことを聞かせて……

それが正しいかって言われると微妙ね」

悟:「やっぱり。正しいかどうかは別としても、皆の意見を聞くってことが大事なんだよね……」

 うあぁ、青臭ぇー!?()

若菜「本来は。そのための生徒会、なんだけどね……」

悟:「今まで特に何もなかったから、それでいいんだと思ってたけど……」

若菜「うん、でもね」

 

若菜はぽつり、と呟く。

「何も無いのがね、一番いいんだよ」

 

GM:王様って言うのは忘れられるくらいが丁度いい、何も無いのが平和な証、ということですな。

悟:難しいなあ、って思いながら……ハッ、フラグ立ってない!?

若菜「私……どっちかって言うと、衆愚政治って好きじゃないな。だって、それって。生徒を信用していないってことじゃない。

 その点、少なくとも悟は……皆に信頼されていたからね。私、そっちの方がいいな」

悟:よし、フラグがたった!

GM:掘り起こしました()

若菜「どうするかは……生徒会長。貴方が決めることだけれど……私は、今のままの方がいいな」

悟:今まで自分で決めたことが無かったですからね……(トオイメ)

GM:流されて天花寺、流されて快ダンディ……()

悟:それで上手くいっていたっていうのがあるんですが。

フィリップ:「そうせい」候、ですな。

GM:前回あんまり上手くいかなくて怪獣になっちゃったりしたのは見なかったことに()

悟:見えない失敗は失敗じゃないんですよ!(一同爆笑)

フィリップ:学べよ!?(爆笑)

悟:失敗と思わなければそれは失敗じゃないのです!(眼がぐるぐる)

GM:思おうよそこはー!?(爆笑)

フィリップ:草葉の陰で泣いてるぞー……

GM:実験なう()

 

弓花に復権(と言うか復讐?)の時は訪れるのだろうか……さておき。

 

現状、瀬名方が生徒会の……日常の敵ではあっても、キングダム=カムだという確証は掴めないまま夕方となり。

 

GM:ちなみに、ぶっちゃけるとこの時点ではこれ以上情報は出ません。

フィリップ:強制イベントみたいなものか……

 

 

ミドルフェイズ シーン3  落城

 

悟:では登場判定―(ころころ)1増えた、と。

GM:うむ。では……瀬名方が現れて宣告します。

 

「答えは……決まりましたか」(鼻からセナカター)

 

GMの声芸による不意打ちで、プレイヤーの腹筋が悶絶を強いられております。暫くお待ちください。

 

フィリップ:(不意打ちで突っ伏し)じ、GM……ちょっと、鼻から抜けすぎです……ッ!

GM:むぅ、少し抜けすぎていたか。

悟:北の国からっぽくなってました()

GM:なるほど、アカか(一同爆笑)

 

名作ドラマになんてことを

 

GM:ちなみに、若菜はどうします? 帰します?

悟:若菜は……僕の横に居るということで。で、対決したいんですが……《知識:演説》とか折角あるんで

GM:なるほど。《蝕む声》とか、侵蝕率ボーナス+αが乗ってダイス10個くらいでお送りしますが。

悟:ひー!?

GM:しかも言い負かしても取り巻きが……

フィリップ:暴力言語ェ……

悟:むぅ、どこかで演説勝負はやってみたいんですが……

GM:どこかで出来るかもしれませんが……ちょっと人質が多すぎますね。

 エキストラなのでいくらでもどうにでもなりますし。ちなみに……実はまだ起承転結の「起」です

悟:何ィー!?

 

ちなみに。

実は本来のシナリオではこの体制移行までがOPで終わっていたりする。

なまじ生徒会長がPCで悪あがきが出来た分、展開が変わってしまったようだ。

 

GM:本来のシナリオではOPで若菜が行方をくらませるんですが……つい、プレイヤー達を見守ってしまいまして(てへぺろ)

悟:てことは、若菜とフラグ立てるのも早過ぎたー!?

フィリップ:いや、フラグ立てた上で逃げるのも……ッ!

GM:まあ、逃げても展開は変わりませんからな。若菜が向こうに着いたら最悪の展開ですが。

悟:しまった。この辺りが「転」かと思って全力を尽くしてしまった……

GM:まあ、後ほど「転」、となりますので

 

悟のプレイヤーは、うーん……と暫く考えた結果。

 

悟:ここで変に刺激するとまずい……か。

フィリップ:「万が一が起きた時は……まずい、ぞ」(《声なき声》

悟:たとえばここで、実権は渡すけど玉璽は確保する……という対策も可能ですか?

GM:勿論。それでも何とかしますので。

悟:……では、ちょっと巻戻し許可を願いたく。一人で向かいます。

GM:うぃうぃ。

悟:「色々考えたんだけれども、やっぱり何事も頭ごなしに否定するのは間違っていると思うんだ」

瀬名方「そうですね」

悟:「此処に、玉璽がある。君が、何を考えているのか……とりあえず、僕に見せてもらいたい。

それを見た上で、もう一度考えさせてほしい」

 

瀬名方は、暫し考える。

――この程度の浅知恵ならば、予想のうち。時間稼ぎにもならない。

むしろ、旧勢力の象徴たる生徒会長そのものを掌中に収められるならば、進め易くなる、と判断し……。

 

瀬名方「分かりました。いいでしょう……ようこそ、私たちの学校へ」(セナカター)

GM:玉璽は持ったままでOKです。実権を持ってかれたことは周りに認知されます。お飾り継続です。

 生徒会は形だけ残って、瀬名方たちが「執行部」という形になります。

 

かくして。此処に、ダンディ率いるN市公立高校生徒会は陥落し……

 

GM:で、翌日どうなったかというと。

悟:皆が真っ赤な服を……

GM:全員でイェニチェリ()

悟:ガンホーガンホーガンホー

GM:…………それはそれで、イイな。素敵なものを感じるのですが。(まじめに考え込み)

フィリップ:恐ろしい話ですこと()

 

翌日。

全校集会で……洗脳された校長により、生徒会長の存続と、執行部の設立、実務面の掌握が正式に宣言された。

 

&フィリップ:せーなーかた! せーなーかた!(盛り上がり演出)

GM:もう全校集会じゃない何かだろコレ()

悟:で、先生も涙流して感動していると。

先生「素晴らしい、素晴らしいですよ瀬名方さん! まさに 教 育 革 命 !!」(一同爆笑)

悟:頭が……いやいや()

 

学校の教育方針等は執行部によって一新されることとなった。

・校内の風紀や新体制の指導は執行部に一任され、クラスは能力成績別に編成

・校内から成績優秀者を選別し、特別クラスを編成

 

フィリップ:これは ひどい

悟:何より……本来のシナリオだと、これがミドルフェイズ最初ってのがびっくりだ。

 

この時点でミドルフェイズ開始から実時間でおよそ40分。

長い戦いだった……

 

フィリップ:(ふむ)ここで象徴的な扱いとして……これまで壇上に居た書記軍団が壇上から下ろされて居なくなっている、と。

GM:いえ、全員居なくなっていますな。若菜含めて。勿論理由はありますが

フィリップ:……ふむ。シーンに居ない以上《声なき声》は使えない、と。

 「(逃げ延びた……か。なるほど、どうやらまだ事態は“最悪”には至っていないな)」

GM:で、特別クラスですが……明らかに未覚醒オーヴァードが居たりしますが気にしないように()

フィリップ:恭悟とか893が居るのですな。

GM:んー。PC側は選ばれないようになっていますな。UGNとつながってる可能性があるので。

フィリップ:あ、なるほど。

GM:で、特別クラスの待遇ですが…………登下校に送迎バスが付きます(一同爆笑)

 食堂貸切、校費で買い物OK……要はパラサイトブラッドのDUST状態。

悟:段々人間性がなくなっていくと……目つきが変わって()

フィリップ:デスヨネー。弓花、生き残っていたら入れられていただろうなあ………………あれ? 何で俺勧誘されてるんでしょ。

GM:ああ、あまりにも生徒臭くないので。具体的にはオッサン臭いので()

フィリップ:あーーーー。お仲間扱い、ですか。

悟:学生は学校の中しか見えないが、おっさんは外が見える……と。

瀬名方「君には……期待していますよ」

GM:ちなみに恩恵としては……実家より美味しい飯が食える気がする()

フィリップ:実家だと……妹飯

GM:実験台じゃん!?(一同爆笑)

悟:しかも実家に送迎バスが!?()

フィリップ:いや……たぶん今、寮暮らしだから。楓の関係とかもあるだろうし。

GM:なるほど、借り暮らしの……

フィリップ:(割り込んで)スカリエッティ(一同爆笑)

GM:科学者……ッ!?() 何か別のもの!?

 

数の子と言う名の完全機械化兵を作ったり、破廉恥なボディスーツ着せたり。

そんな狂科学者に痺れる憧れる。

さておき。

 

GM:やってると何か制度として安定しちゃったりしますな。下からの上昇志向が出てきたりもしたり、悪い流れでは無いような。

フィリップ:ふむ。ではかなり顔をしかめて一言。

 「なんというか……趣味では、ないな」

GM:空気としては幕末土佐藩っぽい感じで。 では、一旦シーンを切りまして。

 

 

ミドルフェイズ シーン4 逆転の一手

 

GM:では、本来PC5のシーンなのですが……フィリップ、ちょっと続投で。

フィリップ:うぃ。

 

ある日フィリップが寮の部屋に居ると……突然。

床から突き出た腕に、足を掴まれた。

 

フィリップ:いきなり怪談―!?(ぎゃー)

GM:引きずり込まれまして。

 

 気が付くとギアナ高地に居ました。    壁女が居ました()

フィリップ:とりあえず蹴ります()

菱之井「がふっ!? よく来たわねって言おうと思ったのに」

フィリップ:普通に出てこれんのかお前は!?()

菱之井「だってあそこ監視網きついんだもの。どうなってるのよ一体」

フィリップ:「あー……確かにな」

悟:あ、僕このシーン出ない方向で。

GM:来ませんか、ギアナ高地()

フィリップ:楽しいよ、ギアナ高地() 修行していかないか!

悟:まあ、学校の外はそっちに任せるよ()

GM:で。霧谷さんからキングダム・カムと瀬名方玲人のイコールサインが出ました。

フィリップ:「遅ェよ」

菱之井「しょうがないじゃない。こっちも証拠集め手間取ってたんだから。大変だったんだからね。《サイコメトリー》とか」

 

毒づきつつも、フィリップの相貌に浮かぶは……喜悦。

これで、ようやく大義名分が立つ。

 

フィリップ:「こっちの状況だが……分かってる通りだ。もう拠点だぞアレ」

GM:ナイスキングダムと()

フィリップ:「あと……何人か、既に行方不明者が出てる」

菱之井「始末されちゃった? ……まさか、埋められたとか」

フィリップ:「埋められたか犯されたかは知らんが」

菱之井「それは……大変ね」

 

それ以前に。何でこう無闇に猟奇的なのか。

 

フィリップ:「というのも。拠点化する前の旧生徒会執行部の連中が居たんだが……全員首が挿げ変わった上、姿が見えん」

菱之井「それはなんというか……当然ではあるんだけど。

 でも、変ね。普通、キングダム・カムならそこから支配していくはず……だけど」

フィリップ:「あぁ、簡単だ。 ……支配できなかったんだろ。免疫ついてて」

菱之井「なるほど。嫌な抵抗力ね……私も見慣れてるけど。とりあえず、霧谷さんとしては……先制攻撃 ダメ ゼッタイ」

フィリップ:「だろうな。現状で攻撃するのは最悪の事態を招く可能性が高い」

菱之井「多分もう、催眠が始まっているから……今彼を倒しても、その後が大変なことになりかねない」

GM:で、タイミングが合えば洗脳から開放できるんですが……その時にちゃんと催眠まで解除する必要があります。

フィリップ:「となると、とりあえず機を伺って潜るか……幸い、俺はアイツに気に入られたみたいでな」(顔をしかめて)

瀬名方(回想)「素晴らしいよ、君」

GM:アレに気に入られるか……

フィリップ:非常に気分はよろしくありませんが……(通夜のような沈痛な面持ち)

悟:(ふむ)催眠するためには何らかの判定をしてるってことですか?

GM:多分オルクスとしての領域中でやってるんだと思われます。領域内に居ればかかっちゃう感じなので……

《時の棺》ではちょっと難しいですな、どうせかけ直せば済むので。

 では……ちょっと一旦シーンを切り替えましょう。

 

 

ミドルフェイズ シーン5  再臨のダンディズム

 

GM:さて、では学校に視点を移しまして。若菜はそういうわけで居ません。

 そちらは……生徒会室にいる感じで?

悟:ええ、会長席で「今日もお茶が美味しいなあ」と(ころころ)

GM:全滅支部長状態……ッ!()

悟:実権持ってかれちゃったのでやることないんですよねー……今日も生徒会室にこもってます()

GM:必要なら呼ばれるくらいですな。判子押すことすらない

フィリップ:あ、こっちからメールとかで情報は流しておきますので

GM:うぃ。では……そんな長閑なところに執行部が押しかけてきまして。

 曰く、「若菜さん知りませんか」とのことなのですが。

悟:「若菜ですかー? そういえば、最近見てないですね……」(お茶飲みながらのほほんと)

執行部員「実は、若菜さんを始め……前生徒会メンバーの何人かが行方不明なのです」

悟:「行方不明?」

執行部員「ええ。学校にも出ていませんし、一体何処に行ったのやら……この生徒会の構造も、何とかしなくては」

悟:「今の生徒会になってからは、その辺ノータッチなんで……」

執行部員「そうですか……まあ、何か分かったらまたご連絡ください」

悟:「ええ、それではお疲れ様でしたー」

GM:「お疲れ様でしたー」と居なくなるわけですが……一応状況はそういうことになっています。

悟:では、居なくなった生徒会の人たちを情報で判定しろと。

GM:そこで、こつこつとノック音が

悟:「? 開いてますよー」

GM:うむ。   がぱ、と天井のダクトが開きまして。

 中から真っ赤な服の人が一名(笑) 若菜本人ではないです。

 

※ほんとは不良NPCこと相波さんの出番なのだが……

 ウチの若菜的にはコレが相応しい、ということで。相波さんに赤い服を着せるのは……ちょっとどころではなく申し訳ない。

 

赤い人「居られましたか、生徒会長!」

悟:「あ、久しぶりー。元気してる? お茶でも飲む?」(のほほん)

赤い人「それどころではありません。すみません、会長、こちらから」

GM:ロッカーを開けると秘密通路から中庭の裏に出られます()

悟:秘密通路!? 何ですかこの学校()

GM:これが、共産圏の以下略です()

悟:っていうか、まさかこれシナリオ集に書いてあるんですか!?

GM:あるわけないでしょう

悟:…………よかった。本当によかった。

フィリップ:まだマトモだったか……!

 

むしろ、シナリオ集どおりの部分があんまりないように思いますが。

それこそが我々クォリティ。

 

GM:で、渡してくれるのが若菜の携帯ですが。

悟:「これは若菜の携帯……でも、どうして」

赤い人「実は現在、書記長はある場所に隠れているんですが。我々はそれを知ることが出来なくて……

何よりも、今の状況はおかしいです!

我々は確かに生徒会長の下に居ましたが、それでも中には軋轢がありました。当然です、人間なのですから。

ですが……今のあの状況は、まるでアリの群れですよ」

悟:なるほど、一枚岩

GM:完全一枚岩。もうスターリン万歳の勢いですな。

赤い人「アレは本当に学校の状況なのでしょうか……おそらく、私は此処に戻ってきたことが知られると、また捕まってしまう

かもしれませんが。会長もどうかお気をつけて。出来るならば……書記長を、お願いします」

悟:「ありがとう…………そうだね。僕もそろそろ、動き始める時なのかもしれないね」

 と、表情が変わってキリっとなるんですけれども、その変わり方が非常にダンディで。

赤い人「(くらっ) だ、ダンディ……いけません、その視線をこちらに向けては……ッ! ああっ!?」

悟:で、書記が感動するわけですよ。「会長は会長だった……あのダンディさを喪わない限り、会長は会長なんだ!」と。

ちょっとこう、確信をこめて

書記「嗚呼、そうだ……この空間こそが、我々の居るべき空間なんだ! ジーク・ダンディズム!

GM:で、まあ。一旦腰抜けましたが回収されて。

悟:では、携帯電話に《タッピング&オンエア》とか出来ます?

GM:うむ……ただ、タッピングしても携帯電話内のデータしか見られないと思う。

フィリップ:《サイコメトリー》とかじゃないと駄目ですな……多分

GM:《プロファイリング》とかでも可能ですな。

フィリップ:お、てことは俺の出番ですな。

GM:ふむ、では探す先が情報項目に追加されました、と。

 

 

ミドルフェイズ シーン6  王国は来たれり

 

GM:……でもってその頃。次のシーンでPCAが勧誘されるはずなんです、が……

フィリップ:もうほぼ入ってますものな、俺。

GM:特に抵抗しなかったんで入ってることになってますが、OK

フィリップ:まあ、特に抵抗することもなし。入っておきましょう

GM:うむ、その場合……ここでぶっちゃけるんですよね。

瀬名方「《ワーディング》で無力化しても無駄ですよ」

フィリップ:ふむ、ギアナ高地での接触を終えて部屋に帰ってきてる感じで。「たりぃー」とか言いながら寝っ転がって。

GM:うむ、では扉を超えてやってくる瀬名方執行部長

フィリップ:突然忍び寄る怪しい係長……()

 

確かに存在そのものが大迷惑ではあるが

 

瀬名方「ちょっと失礼するよ……ああ、今は居るんだね」

フィリップ:「(ほぅ) ずいぶんと目ざといじゃないか。監視カメラでも仕込んでたか?」

瀬名方「此処は僕の領域の一部だからね。介入者には気付くさ」

フィリップ:「……なるほど」

瀬名方「で……君は、どうするんだい?」

フィリップ:「(はっ) どうもこうも……どうにかするならとっくにどうにかしてっだろ。察しろ」

瀬名方「(にっこり) 君は賢いね」

フィリップ:「あいにく、こう見えても嫌な方面の人生経験は豊富でね」

瀬名方「へぇ、若作りなのかい?」

フィリップ:「いや、ちょっとした薬物の影響ってとこだ」

悟:見た目は子供、頭脳は大人。その名は()

フィリップ:名探偵フィリップ(キリッ)

GM:見た目は中二、中身はおっさん……その名は以下略()

悟:逆じゃなくてよかったね(一同爆笑)

フィリップ:逆だったらもうどーしたらいいんだよ()

GM:ただの老け顔化薬じゃないか()  で、まあ調子に乗ってぶっちゃけはじめまして

瀬名方「僕は近い将来、オーヴァードが非オーヴァードを支配する世界が来ると思っているよ」

フィリップ:初っ端からなんつーディストピア思想だオイ!?(爆笑)

瀬名方「見たまえ、あの学校は実際にそうなったじゃないか。じきにUGNの連中も狩り出す予定だよ」

フィリップ:「狩り出す、か。何人居ると思ってんだ」

瀬名方「そうだね。今把握しているのは20人くらいかな」

フィリップ:「まあ、不可能な数じゃないか……全校生徒は3桁居るからな」

瀬名方「それに、前の事件でだいぶ減ったからね。人数も」

フィリップ:「…………なるほど、オーヴァード狩り、か」

瀬名方「前任者からも色々もらっているからね」

フィリップ:「ほぅ……前任者、ね」

 モヒカン……あの事件で成功して栄転したか()

GM:さようならモヒカン。彼は春日セルに入れられました() もう駄目ですね

フィリップ:「あのモヒカン、か」

瀬名方「彼も中々優秀だったからね。性格はともかく」

フィリップ:「あぁ、確かにきつかったよ。手も足も出なかった」

 もっぱら弓花の嫉妬パワーが強すぎたせいではありますが()

瀬名方「さて、君がもしUGNの側に立つならそれでもかまわないけれど……下手に動かないことを薦めるよ」

フィリップ:「いや……前回は、そういう意味じゃ楽だったんだがな。敵が明確で、こっちに主導権があったからな。

それに、だ……今回はぶっちゃけ、UGNに付く旨味がない」

 敢えて瀬名方に味方する、的な発言を

瀬名方「へぇ……君は、UGNじゃないのかい?」

フィリップ:「あぁ、違うな。通りすがりの転校生だ」

瀬名方「ほぅ」

悟:何その島本和彦的な

フィリップ:国電パンチは撃てません()

瀬名方「じゃあ、そういうことにしておくよ……“秋人”君」

フィリップ:では、去った後

「……あんだよ、きっちり調べてんじゃねーか」

GM:いや、だってね。そこについてる連絡ラインって……姫宮じゃないですか。

 金の出所とか、弓花の処遇とか。ぶっちゃけラフレシア個人の力でやってる所が多いんで、調べるの簡単なんですよね。

悟:……なるほど()

フィリップ:金の流れを調べられたら、一発バレですよな。

GM:あとまあ、領域対領域だと瀬名方に分がありますし。使い方はともかく。

フィリップ:ラフレシアはソラリス特化でしょうしな。持っててモルフェウスかノイマン。

領域はそれこそ門外漢でしょうからなぁ……

 

 

ミドルフェイズ シーン7   王国の謎

 

GM:さて、では情報収集はいります。結構多いんですが……今残ってる項目は、ですね。

 

・若菜の行方

 

フィリップ:これは……《プロファイリング》で難易度下げられませんかね。

GM:使うなら、自分の得意な技能で振っていいですよ。

フィリップ:《意思》で振れますな、それなら。

 

・新執行部(ノイエ執行部)について

・特別クラスについて

・月原朝芽について

 

フィリップ:(ぎゅぴーん) ←ロック音、もといロックオン

悟:ああ、一話でも絡んだし……ここはフィリップでしょう

フィリップ:謹んで拝命しようダンディ。ジークいいんちょ!

 

信頼と実績の委員長フェチであった。

お前ちょっと落ち着け。

 

フィリップ:じゃあ、まずは悟と合流したいですね。

次の日の放課後にでも、生徒会室へ。(ころころと登場)46点。2か1しか振ってないから低いなあ

悟:(ころころ)こっちは77点―

フィリップ:「よぉ、遊びに来たぜ」

悟:「あ、久しぶりー」

フィリップ:「……でも、ねぇよな」

悟:うーむ。動きようがないのがつらいですよな。

GM:まあ、周り全部敵だし何しても一緒、という具合ですな。どっちかというと。

悟:「この時期にこんな所に来ていいの? 一応、あっち側の人間でしょ」

フィリップ:「なぁに、結構自由があるからな……懐柔しに来たのかもしれないぜ?(にやり)」

悟:「(にっ)懐柔できるものなら、ね」

フィリップ:で《声なき声》で「まあ、する気は無いが」とぽそっと。

 「まぁ、どうせ此処に居ても何だ。ちょっとフケねぇか?」

悟:では、出る途中で《ポケットディメンジョン》。雲隠れ

GM:うむ、では情報収集どうぞ。情報は力です。

フィリップ:まずは状況を知らねばならない……!

 ふむ、若菜の携帯……人間発電機で通電できるかな。

悟:一般人の普通の携帯ですからな。

GM:何処に落ちてたか分かれば、多少の《プロファイリング》ができるが……

 壁紙が綺麗なぐらいですな。メールも結構やり取りしてるが……まあ、普通に若菜の携帯。 

 ただ、時々姫宮さんという人からメールが

フィリップ:ちょ!?

GM:「ゆりりん」と書いてありますが(一同爆笑)

フィリップ:おいィ!?

GM:弓花の知り合いってことになってますが()

悟:内容は何か関係あったりします?

GM:全くございません(どきっぱり) 馬鹿な兄が居て」とか言ってますが気にしないように()

悟:普通に調べますか……こっちは「若菜の行方」と「新執行部」調べたいね。

GM:新執行部はあまり重要じゃないですな……

悟:ああ、というのも学校の中のことを出来るだけ担当したいな、と

GM:なるほど。そうなると……特別クラスとか

フィリップ:それはこっちが所属してますからな。調べるまでもなくわかりません?

GM:情報:UGNだとちょっと内部情報が出るのです。

フィリップ:なるほど。こっちは月原行きますか。

GM:攻略不能キャラっぽいですけどな……w

 

 

リサーチ1 特別クラスの謎

 

悟:では、特別クラスを情報:UGNで「幹部への貸し」使って……出目が8899!?

GM:うむ、では分かるんですが……特別クラスの構成員って、オーヴァードに適性があるとかそういう連中ばっかりです。

悟:なるほど。どこぞの二年A組ですな。マルドゥげふんげふん

フィリップ:つまるところ瑞穂組か……

GM:上手く覚醒すればオーヴァードになれそうな人材が集まってるんですが……たまに研修と称して学外に纏まって出ます。

悟:帰って来ると妙にお腹減ってたりとか、妙に破壊したがったりとか。

GM:妙に自信に溢れていたりとか()

 

どう見ても衝動です、本当にありがとうございました。

 

 

リサーチ2  夕闇のいいんちょ

 

フィリップ:では、いいんちょを。

GM:うむ、難易度7で。

 

結果。

《生き字引》を使用しあっさりと達成。

これが愛か。偏愛なのか妄執なのか。

 

GM:うん。瀬名方の比較的近くに居たせいで真っ先に心酔しまして。

いまや秘書状態。現在は執行部風紀委員として生徒を取り締まってます。

悟:ふむ。寄っていっても大丈夫かな……?

GM:一応、まだ生徒会長ですからな。いい顔はされない、程度。

フィリップ:会長と同道してると、疑われるかな……こっちは一応身内扱いになってますし。今のところ。 戦闘はあります?

GM:できますが。

悟:よし、任せた

フィリップ:戦闘などするものか!() 単独で行こう

GM:うむ、では繁華街的なところで遭遇するのですが……武装していますね。

フィリップ:「よぉ、精が出るじゃないか」(ひらひらと手振り)

GM:で、数名居ますが……新体制になってから下校時の寄り道は禁止されているのですよ。それで学外取り締まりやっているのですが ……あれかな。やっぱりメガネが光って目線が見えない感じで

悟:『健全な精神は健全な肉体に宿る』とか言い出しそう()

月原「授業が終わったら、真っ直ぐ家に帰りなさい」

フィリップ:「おや、仲間への激励も寄り道に入るのか?」(にやり、と)

月原「用がないならそうなります。我々は、此処に仕事で来ているのです」

フィリップ:では一瞬悩んだ後。

 「その仕事の手伝いってのも、まあ“用”には入りそうだな、月原」

GM:うむ、此処で実は交渉が振れます。目標値10

フィリップ:……《天性のひらめき》で。

悟:人の応援をしてる暇があったら自分を高めなさいとか言われそう()

フィリップ:ふっ、俺にはもう高めるところなど無い……

 伸び代は、ゼ ロ だ!

GM:後は下がるだけ……ッ!

 

一行目だけなら慢心になるのに、凄く……自虐です……

 

フィリップ:達成値16.エフェクト使って正解でしたな。

GM:うむ、ではいわゆるレイプ目にトーンが戻りまして。通常月原に。

月原「あら……どうして私、こんな所に」

フィリップ:「しかもお前、そんなもの持ってなあ……」

月原「(電撃バトン見て)ナニコレ」

フィリップ:「学生運動でもする気だったのか?(やれやれ)

 

 って、待て。俺をたたくな。電源入れるな!?」

月原「何が、あったか、説明してくれないかしら(ふるふる)」

フィリップ:「ああ、俺はよく知らねーんだが……」

 という感じで軽く説明を。

月原「何でそんなことに……」

フィリップ:「……覚えていないのか?」

月原「少なくとも、私が知っているのは天花寺会長の支持率くらいだけれど……常時78%以上をキープしてるはずよ。

ひっくり返るなんてありえないわ。 (ふと) そういえば……瀬名方君は?」

フィリップ:「瀬名方か……昨日は俺の部屋に訪ねてきたが」

月原「確か今日は……(手帳出し→スケジュールがびっしりと)

 特別クラスの課外授業に同行して学校に居ないから、問い詰められないわね」

GM:明日午後から暫く居ない、と

月原「しかし、何でこんな所に……課外授業なんてあったかしら。しかも、特別クラスみんなってことは……20人も?」

フィリップ:あ、俺も呼ばれてる?

GM:呼ばれてますな。

フィリップ:「やべー、授業っつわれるとサボりたくなるな、オイ」

GM:ちなみに、月原は特別クラスじゃないです。成績めっちゃいいけど、オーヴァードじゃないから。

フィリップ:なるほど。

GM:なお。翌日朝方には、また月原は洗脳されてたりします。

 解くことが出来るんですが以下略という事情があるので、スケジュールだけ受け取っておいてください。

 

 

ミドルフェイズ シーン8  反逆の一手

 

侵蝕率と相談の結果。

新執行部を全力で見逃して、悟が「若菜の居場所」を、フィリップが「キングダム・カム(追加情報)」を

それぞれ担当することに。

 

フィリップ:9点挙がった……56点。

悟:こっちも6点挙がって80点超えたか。

GM:うむ、噂話で難易度7、出るでしょう。

悟:そう言われると出ない気もしますな。友人のコネ使って……達成値10

フィリップ:こちらも行きがてらキングダム・カムの追加情報を。

GM:難易度は同じく7です。情報UGN

フィリップ:《生き字引》ごー。侵蝕率ボーナス入って(ころころ)クリティカル。突破。

 

・人心操作を得意とするFHエージェント

・適性持ってる人間を纏めてセルを作った上で、UGN関係者を狩り出そうとしている。

・その能力は、自己の領域内でしか効かない。

 本人が登場しているシーンでしか絶対性がなく、範囲外では正気に戻る。

 但し、被害者には大体後催眠がかかっている。(前回の場合、情報の隠滅がテーマ)

 

フィリップ:「だ、そうだ……確かに、月原も学外では一時的に正気に戻っていた」

悟:後はどうしたらいいか、だよね。

GM:うむ、「後催眠状態」という項目が生えるので後で調べてください。

 

さらに、悟の情報収集によって若菜の手がかりが発見される。

書記軍団残党は、現在工業区にあるバラックに集まっていることが判明。

フィリップと共に工業区に向かうことに。

 

訪れてみると、プレハブの残骸の影に迷彩服を着ている方々がちらほらと。

 

悟:合言葉を求められたりするわけですな

GM:うむ、紐とか持ってます。フィリップは特別クラスなので警戒されますが……

フィリップ:《快楽の香気》《竹馬の友》で懐柔(即答)

悟:いや、こっちがダンディオーラで落とします()

GM:うむ、ダンディが居れば大丈夫でしょう。

悟:では、迷彩服の人々が「ダンディは……この忘れもしないダンディは!」とざわめき喜ぶわけですね。

GM:で、影が見えてくると……全員がビッグファイア張りに敬礼を。

フィリップ:「(何だかなあ……)」

書記「お久しぶりです、生徒会長。そちらの方は?」(フィリップに訝しげな視線)

フィリップ:なんか話面倒くさくなりそうなので、《快楽の香気》《竹馬の友》で(即答)

GM:む。では反応が変わりますな。

書記「何だ、お前か。どうしたんだよ、向こう入ったんじゃないのか?」

フィリップ:「いやいや、まあ色々あってな」

GM:ちなみにこの人、周囲にトラップ仕掛けて回ってました。(一同爆笑)

フィリップ:俺一人で突入したら死んでいた!?

GM:彼らは訓練されているのです……ッ!

フィリップ:善く訓練された書記隊……!

悟:なんだか……それを見て、「やっぱり僕の生徒会長は間違っていなかった」とか思うわけですよ。

フィリップ:待て、それは生徒会長の仕事じゃない() ただの武装集団の親玉だ()

悟:いや、こう、向上心といいますか。常に学ぼうとする心を忘れないという姿勢がですね

 

ゲリラ戦の心得を学習する生徒会役員と、それを笑顔で肯定する生徒会長。

こんな学校に誰がした。

 

GM:ちなみに、普段はサバゲー部に兵装を隠してあります。防弾トラップとか

悟:クレイモア地雷とか普通に作ってそうですよね(トオイメ)

GM:作るの簡単だからね。原価100円しないんじゃないか……?

 

簡単に作れるからと言って作るかは良識の諸々の問題ではありますが、さておきまして。

 

GM:で、若菜居るわけですが……かなり厳重なセキュリティが。

フィリップ:「(すげぇなオイ……)」

GM:うむ、プロですから(一同爆笑)

フィリップ:何の!?(爆笑)

GM:書記(さむずあっぷ)

 

ブービートラップから要人警護までこなすプロの生徒会書記。

こんな高校生に誰がした。

 

書記「我らの誇りと自由のために! 同志!」

フィリップ:頭痛い……(爆笑して突っ伏し)

悟:ハラsy…………何処の共産圏ですか此処……()

GM:正しい共産圏じゃないんですけどね。

 

ともあれ。若菜と会話することに。

 

フィリップ:「よぉ」

悟:「……久しぶりだね」

若菜「やっぱり会いに来てくれたんだ、二人とも。洗脳は大丈夫?」

悟:「洗脳?」

若菜「何かやっぱりあれおかしいよ。よくよく考えてみると。皆催眠術にでもかかってるみたい」

フィリップ:「中々鋭いじゃないか」

悟:ふむ、説明できる範囲で説明しますか。

 

というわけで、一番危ないオーヴァード絡みのところは伏せて、若菜に情報を明かすことに。

 

悟:どっかの洗脳のプロでー、という感じで

若菜:「瀬名方君が居ないときなら、私の話も聞いてくれるんだけど……帰って来ると戻っちゃう感じで」

フィリップ:「居ないときを狙うなら……心当たりがあるぜ」

若菜「え」

フィリップ:「明日、特別クラスの課外授業で3時までヤツは居なくなる」

若菜「それなら……そこで揺さぶりをかければ、皆を元に戻せるかも!」

フィリップ:「実際、奴の居ない学外で風紀委員に接触したんだが……一時的に洗脳は解けたからな」

若菜「ああ……月原さん?」

フィリップ:「ああ」

若菜「あの人も、本来は冷静なはずだからね」(うんうん)

悟:「そうなると……チャンスは、明日か」

GM:何かしらの方法を取れば戻せる可能性が高い、ということが分かりました。

 で、本来ならここで生徒会長の若菜が演説するんですが……今回は悟が生徒会長なので。

悟:演説しろ、と

GM:多分悟なら何とかなるんじゃないか、と若菜が言っております。

悟:となると、後は後催眠か。頼んだ。

フィリップ:そいつぁ俺の仕事だな。

GM:うむ、ここでの判定を許可しましょう。どぞ。目標値9。情報:ウェブが使えます。

悟:学校裏サイトにでも載っているんだろうか()

フィリップ:《天性のひらめき》起動。『ヌー』でも読み漁ったんでしょう

GM:ありそうだなー、その手の胡散臭い記事

フィリップ:(ころころ)2個(ころころころ)達成値27.

 「(地球の本棚に) キーワードは……後催眠、解除方法、キングダム・カム」

 とやってると、本が飛んでくる感じで

 

・後催眠は、掛かった後キングダム・カムが危害を加えられると、暴動を起こして混乱させる等の形で発動する。

その一番極端な形が集団自殺

・深層心理に刷り込まれているので、ワーディングしても解除後に発動する。

・解除方法は、キングダム・カムが登場していない状態で、生徒達に影響力のある人間が生徒達に呼びかけて、

揺さぶりをかける方法。本来は、若菜がやるはずだったが……

 

フィリップ:「ざっとこんなところだな……影響力、か」

悟:影響力、ねえ……(苦笑)

 

汚染とも言う。

 

書記「会長、今が立ち上がる時です! 革命同志の皆が貴方を待っています!

我ら書記長を中心とした50人、我々は貴方を信じています!」(一同爆笑)

悟:何か増えてる!?

GM:本来20人なんですが……30人は下部組織です。実戦部隊とも言いますが(笑)

悟:で。「瀬名方のエレガントに対抗できるのは、会長のダンディしかないんです!」と言われた瞬間に、

初めて自分がダンディであるということに気付くのですよ。そして、「ありがとう、ありがとう」と涙を流しましょう。

若菜「そうだよね。生徒に慕われてるって言ったら……やっぱり会長しか居ないよね」

 

少女は。

いや“快DAN児”天花寺悟は、初めて自らが「ダンディ」であるのだと自覚し……自らの意思で、宣言する。

 

悟:「わかった。じゃあ、明日……やるよ」

 できるかどうかわからない、とかネガティブなことは敢えて言わない感じで

書記「手順についてはお任せください。我々の総力を結集して、必ずや最高のステージを用意してご覧に入れます!」

フィリップ:「(あー、頭痛ぇ)」

GM:うむ、隠し通路から校内に侵入して、放送室を占拠。で、集会呼びかけて風紀委員は実力で沈黙させるという。

悟:放送室占拠はこちらの《タッピング&オンエア》の演出ってことでいけそうですね。

フィリップ:瀬名方が居ないなら……風紀委員の沈黙はこっちの《快楽の香気》《竹馬の友》でやっておきましょう

 

ここで、PC達は、アームドスーツ×1を調達。ジュラルミンシールドを受け渡しまして。

 

GM:ダンディ完全装備……()

悟:此処はアレですね。「生徒会長」と書かれた伝説のたすきとかがアームドスーツ相当品なのです。

GM:行動値が2下がるほど重いのか……金属板とか入ってねーか。

フィリップ:皆の願いが生徒会長のタスキに集まっていく! 強化繊維的な。

悟:皆の想いが重い……()

 何か伝説があるんですよ。この学校で風雲急を告げるときこのたすきを巻いた英雄が。その者金色の衣を纏いて以下略。

GM:皆が校章掲げて「黄金の草原」……()

 

果たして、彼らは伝説となるか末代までの恥となるのか……?

 

 

ミドルフェイズ シーン9  革命★ダンディズム

 

GM:さて、装備品OK

フィリップ:OKじゃないです! ←自分の分調達失敗した人

 (ころころ)2点上昇して77点

悟:登場やー(ころころ)4点上昇して86点―

GM:ふむ、まあいいところか。シーン終わったらもう一回調達判定OKですよっと。

 

というわけで、演説のために下準備を行うことに。

 

悟:《タッピング&オンエア》で、放送室をジャックしてTV回線を乗っ取ります。

フィリップ:集まってくる風紀委員は《快楽の香気》《竹馬の友》を《ポイズンフォッグ》。

 黙らせます!

GM:うむ、フィリップが時間を稼いでいる間に書記たちが放送室を内側からロック。

邪魔が入らないようにします。

悟:更に《電波障害》使って強制的に見せます。他の情報は一切シャットアウト!

GM:…………なー。提案して何だが。情報テロに見えるんですが、気のせいですかね(一同爆笑)

フィリップ:あんまり気のせいじゃないかもしれません()

書記「第一部隊配置完了です。会長、スタンバイどうぞ」

悟:ではモノローグを。

 

――そう。今まで、僕は単なる流されるだけのお飾りに過ぎなかった。

でもこれから。僕の、生徒会長としての本当の日々が始まるんだ。

 

GM:あいあむ生徒会長……

フィリップ:僕らの夏はこれからだ(ぽそ)

GM:終わっちゃうー!?

 

待て、それは打ち切りフラグだ。

 

悟:「若菜。僕の『生徒会長としての』最初の仕事を……君に、見てほしいんだ。

 ――そして、しっかりと。覚えていてほしいんだ」

若菜「……うん。ちゃんと、すぐそばで見てるから。書記長として……会長の行動を記録する。

たとえ、文字として残すことは無くても……この目に。この心にしっかりと焼き付けておくから」

悟:「ありがとう、若菜……」

 うわ、こっ恥ずかしい!?

GM:まあ、下手すると記憶措置……

フィリップ:後ろで見ながらそう思っておきましょう。大人の視点。

 「まあ、頑張れや少年少女」

悟:お前どんだけ大人なんだよー!?()

フィリップ:PCの実年齢28歳程度には大人だよん()

GM:記憶措置を誰がやるかは知りませんが()

 

悟:というわけで、晴れて心身共に生徒会長に! さあ、演説しますよー!

書記団「Achtung! Achtung!!」

フィリップ:傾注―!

 

……と、一同気炎を上げているところで思わずGM呟く。

 

GM:諸君、私は学校が好きだ(ぽそ)

悟:(脊椎反射的に)諸君、私は学校が好きだ。諸君、私は学校が好きだ。

 諸君、私は学校が大好きだ!!

 殲滅授業が……って、いやいやいや!?

 縦横クミンでもないし

GM:……ふむ。「体育祭が好きだ。学園祭が好きだ。文化祭が好きだ」

悟:学芸会が好きだ。

フィリップ:ありとあらゆる場所で行われる学校活動が大好きだ!

悟:帰りの会でつるし上げられるのはとてもとても哀しいものだ

GM:懐かしいなあ……それでいいのか本当に

フィリップ:明らかに駄目でしょう!?

 

むしろこの自動連鎖型妄言は何なのか、という問題はさておくとして。

少佐格好いいよ少佐。

 

GM:ちなみに、本来はNPCのシーンなので判定不要です。好きに演説するがいい。

悟:では、改めて演説を。

 

「皆さん。生徒会長の天花寺悟です。

 皆さんの時間を、少しだけお借りしたい。

 

 僕は、これまで自分の学校の素晴らしさに気づいていなかった。

 こうして今、此処に居られることを……まずは、皆に感謝しておきたい。

 

 知っての通り、今の状況は……これまでの学校には無かったと思う。

 確かに、メリットもあったかもしれない。

 でも……もう一度、皆さんに考えてほしい。

 今。この状況は……本当に皆さんの意志に基づくものなのか。

 皆さんが自分の意思で。自分達の、自由な意思で、今在るこの状態を望んでいるのか。

それとも、これは別の誰かの意思で……誰かに操られて、そうなってしまっているだけなのか。

僕は生徒会長として、今改めてその是非を……皆に、問いたいと思う。

この学校が本当に在るべき姿は何なのか。僕達は、どう在るべきなのかを。

 

そして、その意思の結果、今の状態が続くのならば、それはそれで構わない。

僕は、潔く身を引く。

けれど、もしも……少しでも、自分の意思とは違う、と感じたなら。

お願いです。考え直してほしい。

 

僕は、自分の意見を押し付けるつもりはない。

ただ皆に、考えてもらいたい。

皆に、「この学校がどう在るべきか」を……誰かの意見についていくんじゃなく、自分の自由な意思で考える。

そういう気高さを、皆に持ってもらいたい。

お願いします。気高い心を忘れないでほしい」

 

悟:と締めくくった瞬間。何処からとも無く拍手が沸き起こりまして。

フィリップ:絶対TVからオーラ出てるよコレ()

「なるほど……その者、銀色の衣を纏いて。金色の野に降り立つべし……か」

悟:で、ひとりでに拍手の輪が広がって……その後。

 「ダンディ! ダンディ!」というシュプレヒコールが学校中に。

GM:うむ。ではそこで校門前にバスが止まるのですが。

瀬名方「これはいったいなんの騒ぎですか?」(バスから特別クラス引き連れて降り立ち)

特別クラスの人「迎えはどうした!」

悟:では、彼の部下(モブ)が「瀬名方閣下! ……だ、ダンディが! ……ダンディが!」

瀬名方「何事ですか」

部下(モブ)「だ、ダンディが、ダンディで……だ、ダンディ……」

フィリップ:ダンディ効果やべぇ()

瀬名方「落ち着きなさい。あなたは特別クラスの人間でしょう」

悟:で、瀬名方が校門を入ろうとした瞬間、全校生徒が瀬名方を取り巻くわけですよ。

GM:お、取り巻いちゃっていいの? クライマックスでエキストラ出てると……

悟:演出でご勘弁いただきたく()

 で、モーゼみたいに人の海がさーっと割れて、一人のダンディが歩いてくるのです。

 

校庭の群集が、その少女に道を空けるかのごとく、さーっと割れる。

その狭間を、預言者の如く堂々と、そして悠然と歩いてくるは――1人の、ダンディな美少女。

その革命、憎らしいほどにダンディ!

 

瀬名方「……なるほど。それが君の本性かい? 元生徒会長、いや……天花寺 悟」

悟:「僕は何もしていないよ。僕はただ、皆にどう在るべきかを考えてもらっただけに過ぎない」

 人をさっとかき分けられたので満足しつつ。

GM:そういうものなのか()

 

そういうものらしい

 

瀬名方「……この騒動は君のせい、ということかい? 残念だよ」

悟:「騒動じゃない。僕はただ、この学校を在るべき姿に戻しただけだよ。

 

 なあ、そうだろう皆!」

 と言った瞬間に、全校生徒が「ダンディ! ダンディ!」と歓声を

瀬名方「……これこそ、正に洗脳だろう?」

悟:皆が自主的にやってるだけですからね?

GM:洗脳との垣根が何処にあるのか、俺にはちょっと分からない()

 

……ちなみに、編集担当者にも境目は分からないです。

ひとのこころってむずかしい。

 

瀬名方「どうやら、君の事を見誤っていたようだ……君は僕より、よっぽど洗脳の才能があるよ」(呆れた顔で)

悟:プレイヤー的には否定できない……()

瀬名方「それで、どうするんだい?」

悟:といわれて……うん、こっちはもうやりたいことやったから、あと宜しく(ぽん、とフィリップのプレイヤーの肩たたき)

フィリップ:わーい……では、すたすたと悟の後ろから現れまして。

 「よぉ、出迎えに来たぜ」

瀬名方「……なるほど。君もか……僕が居ないところを狙って、仕組んだというわけだね」

フィリップ:「ああ。まぁ、見てて思ったんだが……お前さんがやってる時よりは、こいつが上に居る時のほうが、よっぽど

学校に笑顔が溢れてた気がしたんでね(にやり)」

GM:今は涙流してダンディコールですが。

悟:というを体中から()

瀬名方「………………まじめな話なんだが……コレが本当にそう見えるのかな?」

 

どっちかと言うと、ヤバめの薬をキメちゃった妖しい宗教団体である。

いやまあ、本人たち幸せなら別にかまわないんですけど。

 

フィリップ:「……少なくとも、お前がやってるときよりはマシだろ。同じ洗脳でも、上手い下手はある。

 それに、だ……個人的なことを言わせてもらうならば、俺は何より縛られるのが嫌いでね」

瀬名方「ほぅ、初耳だね。妹さんの奴隷にして実験台のはずが」

フィリップ:「俺を縛るのは妹と楓だけで十分だ」

 

甲斐性の限界、とも言う。

 

瀬名方「(やれやれ)首輪付は悲しいね」

フィリップ:「首輪を付けられる相手は選ぶとも。お前とあいつらじゃ、比較自体成り立たねぇっつの」

瀬名方「なるほど……君を引きこもうと考えたこと自体が過ちか」

悟:あ、戦闘入る前にもう一個だけ。

そこでこう、とある名も無き一人の生徒が現れて言うのです。

モブ山モブ夫「会長すいません! 俺はどうしても会長の意思を理解することができません!

 やはり、人間は階級によって選別され、統治されるべきだと思うんです!」

GM:と、ダンディの前で言うのか……凄い精神力のような気がするw

悟:で、そこで周囲の生徒達は「お前、会長の言うことに逆らうのか!」となじるわけですが……

僕はダンディに手で制止しながら

 「皆さん。これは彼の意見です。僕は彼の意見を妨げるつもりはありません。

 彼が自分の意思で瀬名方君の方が正しいと思うのなら……」

フィリップ:(ぷるぷるぷる→ぷしっ、と噴出し)すとっぷー!? それ瀬名方と全く同じ手口ーッ!?(一同爆笑)

悟:……え、マジで?(爆笑)

GM:(息も絶え絶えに)うん、誰かが瀬名方に反抗して周囲からたたかれて、本人がそれを納めるというマッチポンプ式

シーンが……(爆笑)

 

さて、プレイヤー達が悶絶しているのをさておき。

今回もそんなシーンがあったのを覚えておいでだろうか。

 

(回想シーン)

GM:ちなみに取り巻きさんは「すげーよー!」とか言ってるんですが

 フィリップに対してはバッシングが飛びますが

取り巻きA「さっすが瀬名方さん! マジ半端ねぇぜ!」 ←フィリップPLがジャックイ ン

取り巻きB「オイ、何でてめぇ瀬名方サンに助力しねぇんだよ!」

取り巻きC「お前人の話聞いてんのかよ!」

フィリップ:「……あんま聞いてねぇけどー」(ぽりぽり)

瀬名方「まあまあ(周囲を制止しつつ)。僕は彼と話しているんです」

 

……完膚なきまでに同じに見えるのは、気のせいだろうか?

 

悟:(悶絶から立ち直り) ……で。その度量の広さを見せ付けられた生徒はですね。

モブ山モブ夫「か、会長にそこまで深いお考えがあったなんて……ッ! やっぱり俺は会長についていきます!」

悟:と、心酔するのです(キリッ)

瀬名方「(しらけた顔で)ほら、君のほうが煽動が上手じゃないか」(一同爆笑)

フィリップ:「えー、あー、まぁ。あいつは煽動者であって拘束者・支配者じゃねぇからな、うん。お前よりは、性に合う。きっと」

悟:歴史は勝者が作るものです(一同爆笑)

フィリップ:言っちゃったー!?(爆笑)

GM:(爆笑しつつ)うむ。それはむしろ瀬名方から言わせましょう

瀬名方「……なるほど、煽動合戦ではどうやら君に勝てなかったようだ。

 

 だが、歴史と真実は勝者が作るものだよ」

GM:で、《蝕む声》使おうとするんですが……もう後催眠は解けているので、《ワーディング》でエキストラは無力化できます。

悟:《ワーディング》! 全校生徒があまりのダンディさに倒れ伏すのです。

 

瞬時に発散されるオーラ!

一般人では斃れ伏すほどに濃密!

【王国】の名を冠するFHエージェント、瀬名方玲人を怯ませるほどに強烈!

――これぞ正しく、ダ ン デ ィ ズ ム!

 

瀬名方「……対策は、講じてあったか。だが、君たちを倒してからならば、同じことが出来る!」

フィリップ:「お前に“次”があると思うか?」

 

「さて、《キングダム・カム》、瀬名方玲人。

 人心を惑わし、この学校に涙をもたらした罪は、果てしなく重い!

 さぁ、お前の罪を――数えろ!」

「退がれ下郎、この王国の主は私……断罪者は私一人だ!」

 

 

クライマックス  ダンディvsエレガント 学園最終決戦!

 

――Open Combat!!

vs Kingdom comewith Especial class overds!!

 

敵は瀬名方に加えて雑魚5体。

決戦能力こそ高いが殲滅能力に乏しいこのパーティにとっては、相性の上でかなりの強敵である。

 

GM:うむ、ではフィリップに《堕落の誘い》とか使いつつ。

瀬名方「忘れないでもらおう。僕は支配する側の人間だ。君たちとは……決定的に、違う!」

悟:「誰も支配なんか望んでいない!」(衝動判定成功)

 げ、17あがった!? 

フィリップ:成功はしたが……こっちも13上がって86%だ。

瀬名方「何を無理に抑え込んでいるんだい?」

フィリップ:「何言ってんだ。抑えることもできねーで何が大人だよ(はっ)」

GM:中身は割とガキなのですね。分かります。

悟:少年の心を忘れないのはいいことです()

フィリップ:うわ、何か味方にも裏切られたw!?

 

衝動判定に失敗した対象の侵蝕率を無理やり100%にするEロイス《堕落の誘い》。

PCは二人とも衝動判定に成功したものの、一気に侵蝕率が上昇してプレッシャーを掛けられたことには変わりない。

さらに……

 

GM:で、更に《加速する刻》、マイナーで一歩離脱して《ナーヴジャック》を悟に。

かかると全力でエフェクト使って自分か隣の人を殴ってもらいます。

フィリップ:侵蝕値とか回数制限がー!?

 

なお、この時に限らず虚穂GMがソラリス・オルクスシンドロームのボスを使用する場合、使用する攻撃のほとんどに《堕ちる絶望》やら《ナーブジャック》やら「直接ダメージ(だけは)無いけど、状況が激烈に悪化する」エフェクトが組まれている、ともっぱらの評判です。

 

悟:うわ、それは《時の棺》せざるをえない!?

「かつての僕なら、君の言葉に従ってホイホイ誘われるがままについていってしまっただろう……でも、今の僕には明確な、そして気高い意思がある!

 もう、君の言葉は効かない! これが僕のダンディズムだ!」

  と、ダンディ的なことをダンディに言ってのけ、弾きます

GM:ダンディ尽くしだと!? ではダンディフィールドに弾かれるか……。

悟:侵蝕率はこれで113……!

GM:はっはっは、漲りたまえ!

 

この後も、雑魚への《狂戦士》や、PCに対して《怯えのまなざし》で、放心を与えてリアクション出来なくしたりと。

徹底的にPCを苦しめる瀬名方であった。

 

だがしかし。フルアーマーダンディこと悟の装甲値は、そう簡単には貫けない!

フィリップも雑魚の猛撃を《リザレクト》で凌ぐが……火力不足で接近してきて肉の壁している雑魚たちを倒しきることが出来ず、一進一退の攻防が続く。

 

――それは正しく、泥仕合の様相であった。

 

雑魚を排除された瀬名方は、《ナーブジャック》を駆使して対抗を試みるが……PC達は、自分達の装甲を貫く打撃力がなく。

PC側も瀬名方に迫る頃には攻め手を切らし、Dロイス【特権階級】で悟にタイタスを集中しつつ、じわじわと削るしかなくなり。

 

――結果。

最後には、瀬名方と悟が《ナーブジャック》を交えつつ素手で殴り合うという……

 

およそ現代異能アクションTRPG『ダブルクロス』らしからぬ熱い闘いが繰り広げられることとなったのであった。

 

激突する鋼鉄の拳と肉の拳。

固定値で押し切る悟と、ボス補正とも言うべき侵蝕率のダイス数で抗戦する瀬名方

もはや、それはスデゴロ以外の何物でも無かった……!!

 

フィリップ:(《ナーブジャック》を「かばう」して、自分で自分を殴るの図)

GM:何というか、ダブルクロスらしからぬ状況だなオイ……

 ちなみに、これで耐え続けられると……(計算) うん、素殴りで押し負けるな。【肉体】の差。

フィリップ:(挙手) 魔王陛下……これ、もう消化試合でよくないですか?()

GM:いいと思います(力なく笑い) これ以上やっても、間延びするだけなので。

フィリップ:きっつい闘いだった……(ぜぇぜぇ)

 

夕日が長い影を落とす校庭で。

――激闘の末、瀬名方さんはボッコボコに殴られたうえで、地に伏しました。

 

フィリップ:いろんな意味で拷問的な……()

GM:最後、誰もエフェクト使ってませんよねコレ。

フィリップ:ええ、PCはエフェクト使う余力ありませんし、瀬名方は通じるエフェクトがない……

GM:未だかつてこんな倒された方をしたボスがいただろうか……()

悟:金髪碧眼がガチ殴りでボコボコに……

GM:ええ、顔面も見るも無残に腫れ上がって。

 

というわけで、ようやっとクライマックスを終えてバックトラックへ。

長時間の戦闘を徹夜で耐え抜いたためか。プレイヤーたちも割とへろへろである。

 

GM:Eロイス減少分は……17か。

悟:166から149まで下がった。ロイス5つー。

フィリップ:136から120まで現象……2倍振りで帰ってこられるかなコレ。やべぇ……

GM:焼け石に何とやらな状況だな……

フィリップ:では、ごー!(ころころ) 98で生還!()

GM:何この緊迫した状況()

悟:ではこちら。二倍振りで10D……とやー(ころころ) 58減って91%……戻ってきました(ふぅ)

 

GM、一拍おいて曰く。

 

GM:お帰り(笑顔)

フィリップ&悟:ただいま(力ない笑顔で笑いつつ)

GM:やっぱりEロイスあったほうがいいよね(笑顔)

フィリップ:確かにたくさんあれば下がりますが……それ以前に今回は相手が悪すぎましたって!?(笑)

GM:相性悪かったネー() 物量恐るべし

悟:ランチェスターの法則……(トオイメ)

 

こうして、学園に平和は戻った(かもしれない)。

――なお、この凄惨過ぎる戦いの記憶は記憶抹消措置により、学生達の記憶からは消えたのだが……

 

GM:今でもまだ。校庭を闊歩するダンディを見ると……「またタコ殴りだ」「タコ殴りが始まるよ」という声が()

悟:復権した悟は額に傷跡が残ったというのと……若干自信がついたように見えるようになりました。

 

――曰く。

「男の子は殴り合いで強くなる。そんな気がした。

 ところで、金髪を見ると……無性に殴りたくなるのは何でだろう」 by 八重樫 若菜

 

フィリップ&悟:(爆笑しつつ)お疲れ様でした

GM:ああ、あとマスターシーンで黒幕ことダークムーンの独白をば。

 

ダークムーン「酷い……事件だったね……」

 

フィリップ:TOMITAKEかよ!?()

 

ダークムーン「(怯えたように)次は……

 

…………僕の番、なのかな……」(一同爆笑)

 

フィリップ:(爆笑しつつ)さあ、お前の罪を……数えろ!

GM:また殴られるのかなあ……()  えーと、では……経験点は、と。

 

経験点:各プレイヤーに25点

 

悟:経験点は今のところ消費せずに、次のシナリオの今回予告聞いてから成長決めます()

GM:やっぱりさ。君らには《黒星粉砕》要るよ、ネタじゃ無くてw

 

そんな、苦い教訓をプレイヤーの心に残しつつ、瀬名方玲人は学園を去った。

ありがとうエレガント。さようならエレガント。

もう二度と会うこともないだろう――ッ!

 

 

アフタープレイ

 

GM:前代未聞ですよな、素殴り合戦で倒されるボス

瀬名方「く、来るな…………来るなぁ!? うわぁぁぁぁぁぁ!!」

フィリップ:という瀬名方の悲鳴が、耳にこびりついてはなれない……()

GM:一方PCは、侵蝕値上がりすぎて、雄叫びを上げる二人か……どっちがかわいそうだったんだ、この戦い。

悟:正しく「勝者のいない戦い」ですね()

GM:「戦いはむなしいねえ……」と上で先生が

悟:血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ

GM:これは間違いなく「血を噴きながら」だろうなあ……(トオイメ)

 

というわけで、第三話のハンドアウトを見ることに

 

フィリップ:うわー。やっぱりあいつか……

GM:酷い事件だったよ……

フィリップ:「あなたも私の道具になりませんか」()

GM:イマゴメェ……

悟:あんたこそこっち側に来ないかって話ですよ

ダークムーン「私は昨日あなたがたを見ていましたが……素晴らしい。

 素晴らしい原始の闘争心!」

悟:名前出てるからおかしいな、とは思っていたんですよ……でも二話がひどすぎて完全に記憶がすっ飛んでいた()

GM:ええ、やっと出てきました。お前が黒幕だったのかシリーズ()

 

――かくして。翌朝の最終話へ続く。

フラグを完膚なきまでに叩き折り、エレガントを殴り合いで叩き伏せた鉄拳ダンディの前に、

最後に立ち塞がる敵とは、一体……?

 

To be continued......

 

 

余談。

 

悟:よくよく考えてみたらこの高校って公立高校ですよね

GM:いえす。なのにこうなっているのがかなりおかしい、という。学習要綱ドコイッタ

フィリップ:一応アレ、性質上は単なる告示ではありますが……運用上、明らかにそれ以上の効力を有していますからな。

GM:体面上、無視していいものではないからなあ……

 

その辺は突っ込んだら負けということで。

 

 

――次回。

ダブルクロスThe 3rd Edition キャンペーン『ムーンレスナイト』 最終話

 

第三夜:月無き夜に舞うはダンディ  〜快ダンディよ、永遠に! 宵闇の最終決戦!〜

 

乞う、ご期待。

 

次へ

 

 

 

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